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子どもの出っ歯や受け口の原因は「舌」かも?舌癖(ぜつへき)とMFTについて

木更津市で子どもの歯並び矯正をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックの口育士です🍀

お子様の口元を見て、「いつも口がポカンと開いている」とか、「前歯が少し前に出てきたかも」と気になっているお父様、お母様はいませんか?

実は、子どもの歯並びや顔の成長に大きく関わってくるのが、「舌の使い方」です。

舌は、口の中で最も大きな筋肉の塊であり、安静時も飲み込む時も、常に歯や顎に力をかけています。もしその舌が間違った位置や動きをしていたら、お子様の成長期の顎の骨や生えてくる永久歯に、悪い影響を与え続けてしまいます。

この「舌の悪い癖」のことを舌癖(ぜつへき)と呼びます。

舌癖を改善せずに矯正治療を始めても、治療が長引いたり、治療後に後戻りしてしまうリスクが高まります。逆に言えば、舌癖を先に治すことが、お子様の矯正治療を成功させ、将来の歯並びを安定させるための最も重要な鍵なのです。

この記事では、子どもの舌癖の見つけ方から、その根本的な解決法であるMFT(口腔筋機能療法)について詳しく解説します。

 

🔍 まずは自宅でチェック!子どもの舌癖チェックリスト

子どもの舌癖は、無意識のうちに行われているため、親御さんが気づきにくいこともあります。しかし、日々の生活の中でのちょっとしたサインで簡単にチェックできます。

👩‍🏫 親御さんが確認できる舌癖チェックリスト
・安静時の口元口が閉じにくく、いつもポカンと開いている(口呼吸)ことが多い

・嚥下(飲み込み)飲み込むときに唇やオトガイ(あごの先端)にシワが寄る

・食事中食べるのが遅い、クチャクチャと音を立てる、食べこぼしが多い

・発音「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭で、舌足らずな話し方をする

✅ 正しい舌の位置「スポット」とは?
「スポット」と呼ばれる上の前歯の後ろの出っ張りに舌の先端が触れているのが正しい舌の位置です。

スポット

▼安静位の正しい状態

・舌の先が上の前歯の裏側の少し膨らんだ場所(スポット)に軽く触れている

・舌全体が上あごに吸い付いている状態

・唇は軽く閉じ、鼻で呼吸している

舌がこの位置になく、下あごの床に落ちている状態を「低位舌(ていいぜつ)」と呼びます。低位舌は、口呼吸や顎の成長不全を招く大きな原因です。

 

成長期の子どもに舌癖を放置する3つの悪影響

大人よりも顎の骨が柔らかく、成長途上にある子どもにとって、舌癖は特に深刻な悪影響をもたらします。

1. 歯並びが決定的に悪くなる
舌が間違った方向に力をかけることで、以下のような深刻な不正咬合を招きます。

・開咬(かいこう):飲み込むたびに舌を前歯の間に突き出すため、上下の前歯がいつまで経っても噛み合わず、隙間が空いたままになってしまいます。

・上顎前突(じょうがくぜんとつ):舌が前歯を常に前へ押し出すことで、出っ歯になります。

・後戻り:もしこの状態で一般的なワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯を綺麗に並べても、悪い歯並びを作った原因である舌は変わらないので元の歯並びに戻る可能性があります。

2. 顔の成長(顔貌)に悪影響を及ぼす
正しい舌の位置(スポット)は、上あごを内側から広げ、正しい顎の成長を促す役割があります。

低位舌の状態が続くと、上あごの成長が妨げられ、顎が奥に引っ込んだり、歯列が狭くなったりして、「面長な顔貌」や「締まりのないポカン口」といった見た目の問題につながりやすくなります。

3. 集中力や健康への影響
低位舌は口呼吸の原因となり、口の中が乾燥しやすくなります。これにより、風邪をひきやすい、虫歯や歯周病のリスクが高まる、集中力が低下するなど、全身の健康にも悪影響を及ぼします。

悪い姿勢

 

🧩 子どもの舌癖を治す「MFT(口腔筋機能療法)」とは?

舌癖は、舌の筋力や動きの「間違った習慣」です。これを根本から治す唯一の方法が、MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)です。

MFTとは?
MFTは、舌や唇、頬といった口周りの筋肉(口腔周囲筋)を、正しく使えるように訓練し、「正しい舌の使い方」を習慣化させるための専門的なプログラムです。単なる筋力トレーニングではなく、脳と筋肉に正しい動きを再教育することが目的です。

👦👧 子ども向けのトレーニング例
MFTのトレーニングは、お子様が飽きずに楽しく取り組めるように、ゲーム感覚で行えるものが中心です。

「あいうべ体操」:舌と口周りの筋力を総合的に鍛える基本的なトレーニングです。

あいうべ体操

スポットを触る練習:舌の先で正しい位置(スポット)を鏡を見ながら確認し、定着させる練習。

ガムを使った嚥下練習:ガムを丸めてスポットに押し付け、唇や頬の力を使わずに、舌の力だけで飲み込む練習。

 

🌟 MFTを始める「最適なタイミング」と親御さんへのメッセージ

舌癖の治療であるMFTは、いつ始めるのが最も効果的なのでしょうか?

🥇 MFTを始める最適なタイミングは「今」です!
MFTはいつでも始められます!

成長の力で治す:この時期は顎の骨が成長しているため、MFTで舌の位置を正すだけで、顎が本来の正しい方向に成長しやすくなります。

非抜歯矯正の可能性:舌の位置が改善され、上あごの幅が広がることで、将来、歯を抜かずに矯正治療ができる可能性が高まります。

短期間で習慣化しやすい:子どもの方が素直にトレーニングに取り組みやすく、新しい動きを習慣化しやすい傾向があります。

舌癖は、子どもの将来の歯並び、顔つき、そして健康に深く関わる問題です。歯並びを治すだけでは、原因である舌癖が残っている限り、再び歯が動いてしまう可能性があります。 MFTは、お子様自身が自分の筋肉をコントロールする力を身につけ、一生ものの正しい習慣を習得するための最高のプレゼントです。

子供 笑顔

 

✨ まとめ:舌癖を治して「一生ものの美しい歯並び」と「健康」を手に入れる!

今回の記事では、子どもの舌癖が歯並びや顔の成長に与える深刻な影響と、その根本的な解決法であるMFT(口腔筋機能療法)について詳しく解説しました。

子どもの口元に異変を感じたら、まず舌癖のサインをチェックしましょう。舌癖は、開咬や出っ歯、顔貌の成長不全など、様々な問題を引き起こします。MFTは、舌や口周りの筋肉を正しく機能させるためのトレーニングであり、矯正治療を成功させ、後戻りを予防する鍵となります。

 

📞 子どもの舌癖にお悩みなら、MFTを行っている当院にご相談ください

「もしかしてうちの子も舌癖かも?」

そう感じたお父様、お母様は、ぜひ一度当院にご相談ください。当院では、子どもの舌癖治療に特化した専門的な知識を持つ歯科医師とスタッフが、お子様の状態に合わせた楽しく続けられるMFTプログラムを提供しています。3歳から始められるお口のトレーニング教室も行っています!

MFTで正しい舌の使い方を身につけることは、将来、歯を抜かずに矯正できる可能性を高め、安定した一生ものの美しい歯並びと健康的な成長をサポートします。

初診の方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)、再診の方はお電話でご予約をお取りください。

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