子供の歯並びが気になったら|矯正治療の適切な開始年齢
こんにちは🌱木更津市で子供の歯並び矯正を行なっている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックの口育士です^^
本日は、子供の歯並びの基礎知識から矯正を始めるタイミングについて詳しく解説していきます。お子さんの歯並びが気になる親御さんはぜひ参考にしてみてください!
子供の歯並び矯正の基礎知識
お子さんの歯並びが気になりはじめたら、多くの親御さんはいろいろな疑問を持たれるでしょう。矯正治療は子供の将来の健康や見た目に大きく影響する重要な決断です。まずは基礎知識から理解していきましょう。
子供の歯並びが悪くなる原因
子供の歯並びの乱れには、以下のような原因が考えられます。
<遺伝的要因>
・顎の大きさや形状
・歯のサイズと顎のバランス
・歯の先天的な欠損や過剰歯
<生活習慣・環境的要因>
・長期間の指しゃぶり
・口呼吸の習慣
・舌の位置や機能の異常(舌癖)
・乳歯の早期喪失
・偏った噛み方や姿勢
近年の研究では、生活習慣や環境的要因の影響が大きいことがわかってきています。特に現代の食生活の変化(柔らかい食べ物の増加による咀嚼機能の低下)が顎の発達に影響し、歯並びの悪化につながっているとも言われています。
矯正治療が必要なケース
以下のような症状がある場合は、専門医による診断と適切な矯正治療が必要になる可能性があります。
<見た目で気づくサイン>
・前歯が出ている(出っ歯)
・前歯が重なっている(叢生・乱杭歯)
・歯と歯の間に大きな隙間がある(すきっ歯)
・上の前歯が下の歯に隠れる(受け口)
・奥歯を噛み合わせると前歯が閉じない(開咬)
<機能的な問題のサイン>
・うまく噛めない、食べ物がこぼれる
・発音に問題がある(「サ」行や「タ」行が不明瞭など)
・口呼吸が常態化している
・顎関節から音がする、痛みがある
お子さんの歯並びに気になる点があれば、まずはかかりつけの歯医者での相談をおすすめします。早期の診断が重要です。
放置するとどうなる?
歯並びの問題を放置すると、以下のようなリスクが考えられます。
<健康面のリスク>
・虫歯や歯周病のリスク増加(歯磨きが難しく、歯垢が溜まりやすい)
・顎関節症の発症リスク
・咀嚼機能の低下による消化器系への負担
・口呼吸による気道感染症のリスク増加
<精神的・社会的な影響>
・見た目を気にして笑顔を隠す
・コミュニケーションに消極的になる
・自己肯定感の低下
・いじめの対象になるリスク
特に思春期に入ると、外見への意識が高まり、歯並びが気になって自信を失うケースも少なくありません。また、成人になってからの矯正治療は、子供の時期と比べて治療期間が長くなり、費用も高額になる傾向があります。
早期発見の重要性
子供の歯並び問題は、早期に発見して適切な時期に治療を始めることが重要です。その理由は以下の通りです。
●成長期の顎を活用できる
子供の顎は成長途上であるため、その成長力を利用して効率的に歯並びを改善できます。特に7〜12歳頃は顎の成長が活発な時期であり、この時期に適切な矯正治療を行うことで、より自然な形での改善が期待できます。
●治療期間の短縮
早期に問題を発見して対処することで、将来的に複雑な治療が必要となるケースを減らし、全体的な治療期間を短縮できることがあります。
●心理的負担の軽減
小学校低学年から中学年にかけての子供は、矯正装置への適応力が高く、心理的な抵抗も少ない傾向があります。思春期前に治療を開始できれば、見た目を特に気にする時期の心理的負担を軽減できます。
●予防的アプローチ
一部の歯並びの問題は、早期の介入により予防または軽減できます。例えば、指しゃぶりの早期改善や、乳歯の早期喪失後のスペース維持などが該当します。
歯並びのチェックは、乳歯が生え揃う3歳頃から定期的に行うことをおすすめします。
子供の矯正治療を始めるベストタイミング
子供の矯正治療は、「いつ始めるべきか」が非常に重要です。年齢や歯の生え変わり状況によって最適な治療法が異なります。
乳歯列期の矯正(3歳〜)
この時期は、20本の乳歯がすべて生えそろった状態です。
<この時期の特徴>
・顎の成長が活発に始まる
・乳歯のみで永久歯はまだ生えていない
・習慣(指しゃぶりなど)が形成される重要な時期
<適した治療アプローチ>
・予防的・習慣改善的アプローチが中心
・指しゃぶりや舌癖などの悪習慣の改善
・口腔筋機能療法(MFT)による正しい舌位や口呼吸の改善
・重度の交叉咬合(クロスバイト)や著しい受け口の早期介入
<この時期に治療を始めるメリット>
・顎の成長を誘導しやすい
・悪習慣を早期に改善できる
・永久歯の正常な萌出をサポートできる
一般的に、この時期は積極的な装置による矯正よりも、習慣改善や成長観察が中心となります。ただし、重度の顎の不調和がある場合は、この時期から治療を開始することもあります。
混合歯列期の矯正(6歳〜)
この時期は、乳歯が抜けて、永久歯に生え変わる時期で、乳歯と永久歯が混在している状態です。
<この時期の特徴>
・前歯が永久歯に生え変わり、奥歯の乳歯のさらに奥に永久歯が生えてくる
・顎の成長が最も活発な時期(特に9〜11歳)
・歯列不正の兆候が明確になってくる
<適した治療アプローチ>
・第一期治療(早期矯正)が行われることが多い
・顎の幅を広げる拡大装置の使用
・永久歯のためのスペース確保
・上下顎の成長バランスの調整
<この時期に治療を始めるメリット>
・顎の成長力を最大限に活用できる
・複雑な不正咬合を予防できる
・永久歯の抜歯を回避できる可能性が高まる
・第二期治療(本格矯正)の期間短縮につながる
重要なのは、「すべての子供に同じタイミングが最適」というわけではないということです。お子さん一人ひとりの状態に合わせて、個別に最適な開始時期を見極めることが大切です。
何よりも大切なのは、「疑問に思ったら早めに相談する」ということです。歯医者での定期的な観察と適切な介入時期の判断が、お子さんの健やかな歯の発育をサポートします。
当院では、歯並びだけでなく全身の健康も獲得する筋機能矯正を中心にお子さん1人ひとりにあった矯正治療を行なっています。また、3歳から始められる歯並びにアプローチするプログラムを行なっておりますのでお気軽にご相談ください!
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