マイクロスコープのセミナー講演(東京歯科産業主催)第2期2回目をしてきました。
おかげさまで第二期、第三期ともに満席となりました。今回は、前回と内容、構成をさらにアップデートさせていただきました。
マイクロエンドのインスツルメントについてだったのですが、
あまりにも内容が膨大すぎるため、隔壁、ラバーダムにフォーカスして約1時間ほど講演させていただきました。
根管治療では以前からラバーダムを使用していましたが、私の中でラバーダムブームがきておりむし歯の処置、被せ物の印象、装着とありとあらゆることにラバーダムをしています。
その様子はこちらの動画をご覧ください。
ラバーダム防湿は最新の治療法ではなく、ニューヨークのBarnum先生が、1864年に考案しました。
かれこれ150年以上の歴史があります。Σ(・□・;)
ラバーダム防湿には
・術野の明視と操作性の容易化・術式の合理化
・嘔吐反射を助長しない
・開口の補助
・患者さんの治療への不安感排除
・患者と術者の疲労緩和
・歯肉の排除
・唾液や歯肉溝浸出液、出血による術野の湿潤・感染防止・乾燥
・切削片や壊死物質、機械・器具等の誤飲・誤嚥防止
・薬液の漏出による口腔粘膜の傷害防止
・切削器具による口腔難組織の傷害防止
こんなにメリットがあります。
ラバーダム防湿を行うこと
そのためラバーダムはルールであり、マナーでもあると私は思っています。今や、私にとってはラバーダム防湿は無くてはならない方法です。
ただ、日本においてはラバーダムは、国民保険や社会保険のルールでは保険適用外のため、歯科医院は費用を請求できません。
そのため、日本では一般の先生の5%程度しか使用していません。
マイクロスコープの様な最新の技術、機器、材料も勿論必要ですが、基本が最も大切だと思います。
私は保険の根管治療を行っていないので好き勝手言わせてもらえれば、
ラバーダム防湿をしないで根管治療で行うなら根管治療をやらないほうが良いと思っています。
今回の講演が参加された先生方、歯科衛生士さんたちの診療の一助になってもらえたらと思います。
では、次回のブログもお楽しみに!
君津市近くの木更津市畑沢南の陽光台ファミリー歯科クリニック
最寄りはJR君津駅
院長 渡辺 泰平(歯学博士)
PERF-JAPAN講師(根管治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会 認定医
日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター