親知らずがズキズキ痛い!放置すると危険なサインと今すぐできる応急処置
木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
「奥歯のあたりがズキズキして眠れない」「口を開けるだけで痛い」……。親知らずのトラブルは、ある日突然やってきます。

親知らず(第三大臼歯)が痛む最大の理由は、その「生え方」にあります。現代人は顎が小さくなっているため、親知らずが斜めに生えたり、半分埋まった状態(半埋伏)になったりしがちです。
智歯周囲炎(ちししゅういえん): 歯と歯茎の隙間に細菌が入り込み、炎症を起こした状態。最も多い痛みの原因です。
親知らずの虫歯: ブラシが届きにくいため、気づかぬうちに大きな穴が開き、神経まで達している場合があります。
手前の歯への圧迫: 横向きに生えた親知らずが、手前の健康な歯を押し出し、全体的な鈍痛を引き起こします。
このズキズキとした痛みは、体からのSOSです。放置すると炎症が喉の方まで広がり、発熱や顔の腫れを招く恐れがあります。
今すぐ何とかしたい!自宅でできる5つの応急処置
深夜や休日で歯科医院に行けない時、少しでも痛みを和らげるための「プロ直伝」の応急処置をお伝えします。
市販の痛み止めを服用する
「ロキソニンS」や「イブ」などの抗炎症作用がある鎮痛剤が効果的です。我慢しすぎず、痛みのピークが来る前に服用するのがコツです。

頬の外側から冷やす
濡れタオルや冷えピタを頬に当てます。ただし、氷で直接冷やしすぎるのは厳禁です。血流が悪くなり、かえって治りが遅くなることがあります。
ぬるま湯で優しくうがいをする
食べカスが詰まって炎症を助長している場合があります。「コンクールF」などの殺菌効果のある洗口液を使うとより効果的です。

柔らかい歯ブラシで汚れを落とす
痛い場所を避けたくなりますが、汚れ(プラーク)が原因です。毛先の柔らかいブラシで、なでるように汚れを落としてください。

十分な睡眠と栄養をとる
親知らずの痛みは、体の免疫力が落ちている時に悪化します。今日は早めに休み、体力を回復させましょう。

やってはいけない!痛みを悪化させるNG行動
良かれと思ってやったことが、実は炎症を爆発させる原因になることがあります。以下の4点は避けましょう。

患部を指や舌で触る: 指についている雑菌が入り込み、炎症を悪化させます。
激しい運動や長風呂: 血行が良くなりすぎると、神経を圧迫してズキズキが増します。シャワー程度に留めましょう。
アルコールの摂取: お酒は一時的に感覚を麻痺させますが、アルコールが抜けた後に激痛が襲ってきます。
無理に汚れを掻き出す: 爪楊枝などで強く刺激すると、歯茎を傷つけ、そこからさらに感染が広がります。
「抜く・抜かない」の判断基準と抜歯のメリット
多くの患者様が「親知らず=必ず抜く」と考えていますが、実は抜かなくても良いケースもあります。
【抜くべきケース】
・何度も炎症(智歯周囲炎)を繰り返している。
・手前の歯が虫歯になるリスクが高い。
・歯並びを悪くする原因になっている。
・レントゲンで見て、将来的にトラブルを起こすことが明白。
【抜かなくても良いケース】
・上下できれいに噛み合っており、セルフケアができている。
・完全に骨の中に埋まっていて、手前の歯に悪影響がない。
・将来、他の歯を失った際の「移植」のドナーとして使える可能性がある(親知らずの移植について詳しくはこちら)。
抜歯をすることで、その後の「一生続くかもしれない親知らずの不安」から解放されるメリットは非常に大きいです。
抜歯後の痛みと腫れはいつまで続く?
「抜くのが怖い」という方の多くは、術後の腫れを心配されます。

痛み・腫れのピーク: 通常、抜歯後24〜48時間がピークです。その後、1週間ほどかけて徐々に引いていきます。
ドライソケットに注意: 抜歯した穴に血の塊(血餅)ができないと、骨が露出して激痛が走ります。うがいをしすぎないことが最大の予防です。
歯科医師の指示を守る: 処方された抗生剤は、痛みがなくても最後まで飲みきってください。細菌をしっかり叩くことが早期回復の鍵です。
まとめ:親知らずのズキズキを放置しないで!
親知らずのズキズキとした痛みは、多くの場合、細菌感染による炎症(智歯周囲炎)や虫歯が原因です。自宅でできる応急処置として「鎮痛剤の服用」「患部の冷却」「清潔の保持」が有効ですが、これらはあくまで一時的なしのぎに過ぎません。
痛みが出たということは、その親知らずが「お口の健康のトラブルメーカー」になっている証拠です。放置すると、隣の健康な歯まで共倒れにしてしまうリスクがあります。
「抜くのが怖い」という気持ちは痛いほどよく分かりますが、最近は麻酔技術も進歩し、リラックスして受けられる治療法も増えています。 まずはレントゲンを撮り、今のあなたの親知らずがどのような状態なのかを歯科医師と相談することから始めてみませんか?

