親知らずは抜いたほうがいい⁉移植⁉
こんにちは。院長の渡辺です。
色とりどりの花🌸が咲き競う季節になりましたが、当院のラベンダーやアジサイたちもつぼみをふくらませていますので、ご来院の際はぜひ季節を感じていただければと思います。
今回は、よく皆様に質問される『親知らず🦷って抜いたほうがいいの?』についてお話します。
親知らずを抜いたら顔がパンパンに腫れた、痛かったなどよく芸能人の方などがSNS📱に上げていたり、身近な方からもよく聞く話だと思います。怖そう、痛そうだし、抜かなくてすむなら、できれば抜きたくないとうのが皆様の本音だと思います。
ちなみに私も左下の親知らずは抜かずにいます。
いろいろな考え方や治療される先生の得意分野によって異なるので、私の考え方にはなりますが残しておいてメリットがあるのであれば、抜かずに残しておいたほうがいいとお伝えしています。
漠然とした答えになっていますので、抜くメリット、抜かないメリットについてもう少しお話させていただきます。
このレントゲンは以前、治療させていただいた方のものです。
親知らずによって前の奥歯がむし歯になってしまっています。
このように親知らずを残しておくと、磨き残しによって虫歯や周辺の歯ぐきや歯に悪い影響を与えてしまいます。こういった場合は抜くことをご提案させていただきます。
では、抜かなくていい場合はどのような場合かというと…
移植に使えそうなときです。
移植⁉
あまり聞き慣れない治療法だと思いますが、、
左下の奥から2番目の歯が割れてしまったので泣く泣く( ノД`)シクシク…歯を抜いた方のレントゲンです。
左から治療前、親知らず移植直後、術後1年経過です。現在5年ほど経過しています。
通常は歯を抜いたら、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3択になります。ただどれも一長一短あります。
それらの治療をする前に、親知らずがあれば移植という選択肢を選ぶことができるかもしれません。
自分の歯で咬める可能性があるので当院では積極的に移植のご提案をさせていただいております。
ただ、親知らずがあれば必ずできるというものではないのでご注意ください。
抜く歯と移植する親知らずのサイズが合っていることやキレイに親知らずが抜けること、移植した親知らずの根管治療がしっかりできるなど条件があります。
なかなかご自身では判断がつかないことだと思いますので、ぜひ一度ご相談に来てください。
まずはその歯を抜く前に、残せる可能性がないかを検討していきましょう。他院で抜歯と言われても根管治療で治癒するケースは多くあります。
それでもダメなら移植、そのあとにインプラント・ブリッジ・入れ歯です。
移植という選択肢があることを少しでも多くの方に知っていただいて、ご自身の歯で美味しく食事をしていただける一助になれば幸いです。