歯茎の膿は痛みなしでも要注意!原因と治療法
木更津市で歯茎の膿は陽光台ファミリー歯科クリニックへご相談ください🍀
「歯茎から膿が出ているけれど、痛みがないから放っておいても大丈夫だろう」……そう思っていませんか?

実は、「痛くない」ことこそが、症状が進行しているサインであり、非常に危険な状態である可能性が高いのです。
通常、体に細菌が侵入して炎症が起きれば、免疫反応によって痛みや腫れが生じます。しかし、膿が出ているのに痛みを感じない場合、そこには「膿の出口」が既に完成してしまっているという背景があります。膿が溜まって組織を圧迫すれば激痛が走りますが、出口(瘻孔など)から膿が排出され続けていると、内部の圧力が逃げるため、皮肉にも痛みは治まってしまうのです。

しかし、痛みがないからといって病気が治ったわけではありません。痛みを感じない間にも、細菌は刻一刻とあなたの顎の骨を溶かし続けています。痛みは体からのSOSですが、膿はそのSOSすら出せなくなるほど「炎症が慢性化している」証拠です。
放置すると、ある日突然、顔の形が変わるほど大きく腫れ上がったり、血液を通じて細菌が全身に回り、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患の引き金になることさえあります。「痛みがない=軽症」という思い込みを捨て、まずはなぜ膿が出ているのか、その正体を知ることが健康を守る第一歩となります。
考えられる主な原因①:根尖性歯周炎(歯の根の先の病気)
痛みのない膿の正体として、最も頻度高く見られるのが「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」です。これは、歯の根の先端(根尖)に細菌が住み着き、そこで膿の袋(根尖病巣)を作る病気です。

なぜ痛みがないのに膿が出るのか、そのメカニズムを解説します。 多くの場合、この症状は「過去に神経を抜く治療をした歯」や「虫歯が進行して神経が死んでしまった歯」に起こります。神経がないため、歯の内部でどれだけ細菌が繁殖しても、初期段階では痛みを感じません。
細菌が根の先を突き抜け、顎の骨の中で増殖すると、体はその膿を外に排出しようとして歯茎にトンネルを作ります。これが歯茎にプクッとしたおできのようなものを作る原因です。

これを専門用語で「フィステル」「サイナストラクト」と呼びます。 サイナストラクトは、膿が溜まると膨らみ、破れて膿が出ると萎みます。これを繰り返すため、「治ったかな?」と勘違いしやすいのですが、根の先の細菌感染そのものが治っていない限り、何度でも再発します。
根尖性歯周炎を放置すると、顎の骨の中に巨大な「嚢胞(のうほう)」という袋ができ、隣の健康な歯の根っこまで溶かしてしまうことがあります。

こうなると、原因となっている歯だけでなく、周囲の歯まで失うリスクが高まります。
考えられる主な原因②:歯周病(歯周ポケットからの排膿)
次に多い原因は、成人の多くが罹患していると言われる「歯周病」です。 歯周病は、歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」の中に歯垢(プラーク)や歯石が溜まり、そこに潜む歯周病菌が毒素を出すことで進行します。

歯周病による膿(歯槽膿漏)の特徴は、根尖性歯周炎のような「おでき」ではなく、歯茎全体がじわじわと腫れ、歯と歯茎の間から染み出すように膿が出ることです。 歯周病もまた「沈黙の病(サイレントディジーズ)」と呼ばれ、かなり深刻な段階になるまで強い痛みが出ません。
膿が出ているということは、歯周ポケットの深さが5mm以上の重度歯周炎に移行している可能性が極めて高いです。この段階では、歯を支える土台である「歯槽骨」が細菌の毒素によって溶かされています。 「痛くないからまだ大丈夫」と数年放置した結果、ある日突然歯がグラグラになり、歯科医院に来たときには「もう抜歯するしかありません」と告げられる……これは歯科現場で非常によくある悲しいケースです。

また、歯周病の膿は独特の強い悪臭(口臭)を放ちます。自分では気づきにくいものですが、周囲に不快感を与えてしまう原因にもなるため、社会的な意味でも早期の改善が必要です。
自分で行うべき応急処置と、絶対にやってはいけないこと
歯茎に膿を見つけたとき、ついやってしまいがちな行動がありますが、それによって事態を悪化させてしまうことが多々あります。
絶対にやってはいけないこと:自分で潰す
最も危険なのは、指や不衛生な針などで膿の袋を潰すことです。一時的に膿が出てスッキリするように感じるかもしれませんが、お口の中は細菌の巣窟です。傷口から新たな細菌が入り込み、二次感染を引き起こして急激に腫れ上がる(急性化する)リスクがあります。また、自分で潰しても原因菌は歯の根や深い組織に残っているため、根本解決にはなりません。
正しい応急処置
・お口の中を清潔に保つ: 刺激の少ない洗口液(マウスウォッシュ)や、ぬるま湯での優しいうがいで口内の細菌数を減らしましょう。ただし、膿が出ている場所をゴシゴシと強くブラッシングするのは避けてください。

・安静にする: 膿が出るのは、体の免疫力が低下している証拠でもあります。過労やストレスを避け、十分な睡眠をとって抵抗力を高めてください。

・患部を冷やしすぎない: 腫れがある場合、冷やすと楽になることがありますが、急激に冷やしすぎると血流が悪くなり、かえって治癒を遅らせることがあります。冷やす場合は濡れタオル程度にとどめましょう。
これらはあくまで、歯科医院に行くまでの「つなぎ」です。膿が出た時点で、自宅でのケアだけで完治させることは不可能です。
歯科医院での治療の流れと、早期発見のメリット
「歯科医院に行くと、痛いことをされるのではないか」「すぐに抜歯されるのではないか」という不安もあるかと思います。しかし、現在は治療技術が進歩しており、早期であれば歯を残せる可能性は十分にあります。
精密な診断からスタート
歯科医院ではまず、目視だけでなくレントゲン撮影、必要であれば歯科用CTを用いて、膿がどこから来ているのかを正確に診断します。
・根の病気の場合: 再び歯の内部を徹底的に洗浄・消毒する「根管治療(こんかんちりょう)」を行います。細菌を完全に除去し、再び入り込まないように薬剤で密閉します。

・歯周病の場合: 歯石除去(スケーリング)や、歯周ポケットの奥深くにある細菌の塊を取り除く治療を行います。

早期治療のメリット
何よりのメリットは、「自分の歯を残せる確率が上がる」ことです。 膿が出始めた初期段階であれば、丁寧な治療によって歯の寿命を大幅に延ばすことができます。しかし、骨が広範囲に溶けてしまうと、どんなに名医であっても抜歯を選択せざるを得なくなります。
また、治療期間や費用の面でも、早期受診は有利です。骨までボロボロになってからでは、インプラントや入れ歯など、高額で期間のかかる治療が必要になります。
まとめ
歯茎から膿が出ているのに痛みがない。それは「体が痛みに耐えている状態」であり、決して「健康な状態」ではありません。
膿の正体は、あなたの顎の骨を溶かそうとする細菌の死骸と戦いの跡です。根尖性歯周炎や歯周病といった病気は、放置すればするほど、あなたのかけがえのない歯を確実に奪っていきます。
もし今、鏡を見て歯茎に異変を感じているなら、それはあなたの体が出している「最後の警告」だと思ってください。痛みが出る前に歯科医院を受診することは、将来の自分への最高の投資になります。
まずは一度、詳しい検査を受けてみませんか? 原因を特定し、適切な処置を行うことで、また美味しく食事をし、自信を持って笑える毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
初診の方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)、再診の方はお電話でご予約をお取りください。

