冷え性は歯周病になる?? 冷え防止グッズを見つけましょう!
運動が一番って本当ですか?
こんにちは🍀木更津市で歯周病治療を行っている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
12月です。師走ですよ!なぜか焦ってしまいます。1年の終わりですね。
朝晩も結構冷え込む様になって、テレビではあったかグッズ特集をどの局もやっています。年齢によるものなのかはわかりませんが、私はここ数年足の冷え、特に膝下の冷えを強く感じる様になりました。10代から冷え性の自覚はありましたが、ここ数年はふくらはぎに痛みを感じるほど冷えを感じます。デスクワークをしていると夏冬関係なく膝下が辛い。よってオールシーズン、膝掛けが手放せません。これを放置しておくと、ふくらはぎの筋肉がガチガチに固まって膝まで痛くなってしまうのです。仕事中トイレに行こうと思って立ち上がっても足が動かない。本当に大変です。女性陣ならきっと理解してくれますよね?男性の方からはあまりこのような話は聞かないので、女性に多く見られるものなのでしょうか?

ふくらはぎが冷える主な原因は、血行不良、筋肉量の低下、自律神経の乱れであると聞きます。
1つ目の鍵である血行不良ですが、足は心臓から遠い為、血流が滞りやすく、ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血流を促すポンプの役割を担っています。このポンプ機能が弱くなると、血行が悪くなり、手足が冷たくなってしまいます。
さらに女性は一般的に男性の体と比べると筋肉量が少なく、皮下脂肪が多いとされます。年齢を重ねればその傾向は顕著にあらわれます。
皮下脂肪たっぷりで私は天然の「極暖」を所有していると自負していますが、冷え性なんですよね〜!脂肪じゃダメなのですかね?
皮下脂肪は保温の役割をするように思われがちでが、一度冷えてしまうと温まりにくい性質を持っています。一方筋肉の増加は、基礎代謝をあげ、体温は上昇させます。よって、筋肉量の低下は2つ目の重要な鍵となるのです。もちろん筋肉はポンプ機能をも上昇もさせます。
また、3つ目の鍵の自律神経についてですが、自律神経は体温を一定に保つために血流を調節する機能を持ちます。自律神経が何らかの理由で乱れてしまうと体温調節に不調をきたし、冷えを強く感じる事もあります。
目下のところ、私はふくらはぎをカチコチにしない為の着圧ソックスや眠る時はふくらはぎを温めるレッグウォーマーを履いて冷えを防いでいます。

多くの女性を悩ませる冷え、血行不良ですが、実は口腔内環境に大きく影響を及ぼすと知っていましたか?
以下は筑波大学の研究チーム(研究代表者 筑波大学医学医療系 正田純一教授)のニュースリリースとなります。詳しくはこちらをご覧ください。
2021年発表のものですが、メタボリック症候群と歯周病との関係についてのものです。メタボリック症候群の患者さんの中には歯周病を患う人の割合が多いそうです。歯周病と診断されたメタボリック症候群の方を対象に3か月間運動療法を実施したところ、口腔内環境が改善される可能性がある結果を得られたといいます。
メタボリック症候群の患者さんの中には糖尿病傾向の患者さんもある程度の割合で含まれています。以前からお話をさせて頂いていますが、糖尿病患者さんは歯周病になりやすい、重症化しやすいことは良く知られています。糖尿病による免疫機能低下が、歯周組織の炎症を進行させ、歯周病悪化へ繋がると言われています。また、糖尿病患者さんの多くは血行不良で悩まされています。他の要因ももちろんありますが、糖尿病特有の血行不良が歯周病の悪化に関連しているという考えも否めないのです。
また研究対象者がメタボリック症候群患者さんという事は、当然脂肪が多く筋肉量が少ない傾向にあると考えられます。前述した様に冷えを招く要素を存分に保有している、つまり血行不良状態にある患者さんが運動により口腔内環境が改善された、血流の改善により口腔内環境を整えたとも考察できますよね。

血行不良と言えば、喫煙によっても血行不良は引き起こされます。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯茎の血行が悪くなってしまいます。そうすると栄養や酸素が歯茎に行き渡らなくなり、歯周病への抵抗力を弱め、歯周病菌を繁殖させやすい環境をつくる事になります。喫煙者に歯周病患者が多いと考えられるのはその為です。

血行と歯周病との関係はなかなか密接なものなのです。
昔から冷えは万病を招くとも言われています。別に好きで冷え冷えの身体になっているわけではありませんが、冷えで辛い上に歯周病にまでなってしまったら踏んだり蹴ったりです。適度な運動で冷えが改善され、歯周病のリスクを減らす事が出来るのならこの冬は簡単で軽めな筋トレも悪くないかも知れません。
ちょっと頑張ってみようかなと思いました。
