陽光台ファミリー歯科クリニックは千葉県木更津市、内房線君津駅が最寄りの歯科クリニックです

〒292-0826 千葉県木更津市畑沢南5丁目22番27号
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小児歯科

【患者さんの声】せっかく子供を歯医者に連れて行ったのに何もしてくれなかった!!

木更津市の子供の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです。

当院では、歯が生えたばかりの0歳〜の小さなお子様がたくさん通ってくださっています。その中で小さなお子様の初診対応について、保護者様から「せっかく連れて行ったのに何もしてくれなかった」というご意見をいただくことがあります。特に、1歳〜2歳前後のお子様を持つ保護者様から寄せられるご意見の一つとして、今回のブログで当院の小児歯科診療に対する大切な方針と、なぜそのような対応をさせていただいているのかをご説明したいと思います。

 

小さなお子様にとっての「処置」の難しさ

今回ご相談いただくケースとして、保護者様が「歯石を取ってほしい」「本格的なクリーニングをしてほしい」といったご希望で来院されることがあります。

しかし、1歳〜2歳前後という年齢のお子様は、多くのケースで「処置のために口を開けてじっとしている」ことが非常に困難です。

安全上のリスク: 歯石を取るために使用する器具(スケーラーなど)は鋭利な部分があり、お子様が急に動いたり、泣いて暴れたりすると、お口の中や周りを傷つけてしまう重大な事故につながる危険性があります。

心理的なトラウマ: 泣いているお子様を無理やり押さえつけて処置を行うと、「歯医者=怖いところ」という強いトラウマを植え付けてしまい、その後の歯科治療が一生涯困難になってしまう可能性があります。

当院では、お子様の「安全」と「未来の歯科治療への前向きな気持ち」を最優先するため、危険な状態での無理な処置は絶対に行わないという強い方針を持っています。

 

当院の小児歯科診療の基本方針

当院では、クリーニングを含む全ての処置について、以下のステップと方針を徹底しています。

慣れることからスタート(トレーニング): まずは診療台(ユニット)に一人で座る、寝転がる、そして自分からお口を開けてみる、という「歯科医院の環境に慣れること」を最優先します。この時期は器具を触ってもらったり、機械の音を聞かせたりする「練習」が中心です。

処置開始の基準: 「お子様がユニットに寝て、自分で安全に口を開けていられるようになること」を処置開始の基本的な基準としています。これにより、お子様の怪我を防ぎ、私たち歯科医師・衛生士も安全かつ確実な処置を行うことができます。

また、大人の方もお子様(小児)も、初診時には基本的に本格的な処置は行いません。これは、患者様の安全と、的確な治療計画を立てるために非常に重要な方針だからです。

 

初診時に「何もしてくれなかった」わけではありません

保護者様には「何もしてくれなかった」と感じられたかもしれませんが、私たちがさせていただいた対応は、お子様の「大切な一歩」となるための重要な準備です。

お子様とのコミュニケーションを取り、歯科医院という場所に慣れてもらうための時間を取り、無理に処置をしようとせず、「ここは安全な場所だ」と感じてもらうための対応を心がけました。これは、「歯石を取る」という具体的な処置よりも、将来のお子様の健康な歯を守るために、遥かに重要で価値のある時間だと考えています。

 

保護者様へのお願い

お子様が安全に歯科治療を受けられるようになるためには、保護者様のサポートが必要です。「少しずつ慣らしていきましょう」とお話したのは、お子様が自ら進んで口を開けてくれるようになるための安全への最短ルートなのです。

ご理解いただけない部分もあったかと思いますが、お子様の安全と、これから長く続く歯科治療を前向きに進めていくために、当院の方針にご協力いただけますよう、心よりお願い申し上げます。