歯のクリーニングは保険でできない!?
皆さん、こんにちは!木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックのマイクロアシスタントです🍀
歯医者さんで行う歯のクリーニング(歯石取り)は、虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を保つために非常に重要です。
「歯がツルツルになって気持ちいい!」「定期的に受けたい」という患者様から、私たちが最もよくいただく質問の一つが、「このクリーニング、保険で受けられますか?」という費用に関するご質問です。

結論から申し上げますと、答えは「目的による」です。
実は、単に「予防のため」「綺麗にするため」という予防目的だけでは、保険が適用されないケースがほとんどなのです。なぜそうなるのか? このブログでは、歯のクリーニングにおける保険診療と自費診療(自由診療)のボーダーラインを、国のルールと照らし合わせながら、分かりやすく徹底的に解説していきます。
「歯石取りは保険でできるの?」というあなたの疑問を解消し、賢く歯科医院を利用できるよう、ぜひ最後までお読みください!
🚨 原則:予防目的の歯のクリーニングは「保険適用外」
「歯周病でも虫歯でもないけど、歯を綺麗にしたいからクリーニングを受けたい!」
このような「病気の治療」ではなく「健康維持のための予防」を目的としたクリーニングは、残念ながら国の定める健康保険の適用外となります。
日本の健康保険制度は、基本的に「病気やケガを治すこと(治療)」を目的としています。そのため、まだ病気になっていない方が行う「純粋な予防」のための施術は、保険の対象外として自費診療(自由診療)となるのが原則です。
【目的:病気の治療・検査】
保険適用 あり
費用負担 3割負担(一般的な場合)
【目的:純粋な予防・審美】
保険適用 なし
費用負担 10割負担
保険診療で歯石取りができるケースは、あくまで「歯周病」という病気の治療を行う一連のプロセスである必要があるのです。

✅ 保険適用になるケースとは?「治療」と「診断」のプロセス
では、「保険で歯石取り(スケーリング)ができる」のは、具体的にどのような場合でしょうか?
それは、「歯周病の治療」として必要な検査と診断を経た場合です。
日本の健康保険のルール上、歯石取りを保険適用とするには、次の厳格なステップを踏む必要があります。
診察・歯周ポケット検査
まず、歯科医師が診察し、歯周ポケットの深さなどを測る歯周病の検査(歯周組織検査)を実施します。これは、歯周病にかかっているか、その進行度を診断するために必須です。

診断・治療計画の策定
検査結果に基づき、歯科医師が「歯周病である」と診断し、治療の一環として歯石取り(スケーリング)が必要であると判断します。

歯石除去
診断された歯周病の改善を目的として、歯石除去を行います。この治療は、原則として一回で全顎(全ての歯)を終わらせることはできず、数回に分けて行われます。

つまり、「歯石取り」そのものが目的ではなく、あくまで「歯周病という病気を治すため」の検査と治療の流れの中で行われる処置である場合にのみ、保険が適用されると覚えておきましょう。
💰 自費(自由診療)のクリーニングを選ぶメリット・デメリット
「保険でできるなら、自費は高いからいいや」とお考えの方もいるかもしれませんが、自費診療(自由診療)のクリーニングには、保険診療にはない大きなメリットがあります。
▼自費診療
【時間】 じっくり時間をかけて徹底的に
【範囲】 歯石だけでなく、着色(ステイン)除去や研磨も含む
【使用器具】 最新で高品質な機材やペーストを使用可能
【目的】 予防、審美性の向上、快適さの追求
【費用】 全額自己負担
▼保険診療(歯周病治療の一環)
【時間】治療計画に基づき、時間や回数に制限あり
【範囲】歯石除去が主目的で、着色除去は限定的
【使用器具】使用できる機材や材料に制限あり
【目的】歯周病の治療と改善
【費用】安価に受けられる(3割負担など)
自費のメリットは、時間や技術に制限がなく、より質の高い、徹底したお掃除ができる点です。特に、タバコのヤニやコーヒーなどによる頑固な着色を綺麗にしたい場合や、痛みに配慮した丁寧な施術を希望される方には、自費診療をおすすめします。当院では1時間のお時間をいただいてマイクロスコープやパウダークリーニング機器を使い徹底的に汚れを落とす自費診療のクリーニングも行っています。
↓パウダークリーニングの効果

🧐 あなたに合ったクリーニングの選び方
ご自身の歯を綺麗に保つには「定期的な歯科健診」が鍵になります。
まずは定期的な「検査」を保険で受ける
半年に一度など、定期的に歯科医院で「歯周病の検査」や「虫歯のチェック」を受けましょう。もし検査の結果、歯周病と診断されれば、その治療として歯石取りが保険適用になります。

純粋な予防や審美性向上は「自費」で検討
検査の結果、歯周病ではないと診断された場合や、「歯石はないが、歯を白く見せたい(着色除去)」、「徹底的な予防ケアを受けたい」という場合は、自費のクリーニングを検討しましょう。

歯科医師と相談する
ご自身の目的(費用を抑えたい、綺麗にしたい、予防を徹底したい)を歯科医師に伝え、保険と自費、どちらが今のあなたに最適かを相談することが重要です。

大切なのは、費用を気にしてクリーニング自体を避けてしまうことです。保険であれ自費であれ、定期的なプロのケアは、将来の大きな治療費を抑えるための最高の投資であることを忘れないでください。
💡 まとめ:クリーニングは保険適用?
本記事では、「歯のクリーニングは保険でできるのか?」という疑問について解説しました。
【記事のまとめ】
純粋な「予防」や「審美」を目的としたクリーニングは、原則として自費診療(保険適用外)となります。
保険適用となるのは、「歯周病」と診断され、その治療の一環として歯石取りが必要と判断された場合です。
保険での歯石取りには、事前の歯周病検査と治療計画が必須となります。
自費診療は費用はかかりますが、時間や技術に制限がなく、より徹底した高品質なクリーニング(着色除去など)が受けられます。

費用を抑えてクリーニングを受けるためには、定期的に歯科医院で「歯周病の検査」を受け、病気の早期発見・早期治療の流れの中で保険を適用するのが最も賢い方法です。
ご自身の目的に合わせ、「保険」と「自費」を上手に使い分け、私たちと一緒に、一生ものの健康な歯を守っていきましょう✨
当院では、患者様一人ひとりに合わせた最適なクリーニングプランをご提案しております。 あなたに合ったクリーニングが知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください!初診の方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)、再診の方はお電話でご予約をお取りください。

