噛む事について考えた日。介護費と認知症 30歳過ぎたら要注意!!
若年性認知症と歯周病との因果関係にぞっとした日。
他人事じゃないよね!コレ!
web版 日本経済新聞の2025年10月21日の記事が目にとまりました。「ガムを噛むことで介護費を約1.2兆円(年間)抑制の可能性がある」との内容でした。
ガムで有名な株式会社ロッテですが、商品開発と共に「噛むこと」の研究をもされている事は耳にされた方も多いかと思います。口腔健康と全身の健康の密接な関係についても調査研究をされています。今回の記事は、ガムを使用した口腔健康プログラムを愛知県豊田市において行った実証事業のデータについて書かれたものでした。データ分析の結果、プログラム参加によって期待される一人当たりの介護費抑制効果は約4.2万円(年間)程度で、もし全国の65歳以上の要介護でない高齢者全員が本プログラムに参加すると仮定すると、最大約1.2兆円(年間)の介護費を抑制できる可能性があることというものでした。

詳細は下記でご確認下さい。
お口の恋人 ロッテ「ガム噛み週間による介護費抑制効果は年間約52億円」
私達日本人の平均寿命は2025年、男性が81.09歳、女性が87.14歳です。大病を患う事なく、あるいは克服して、平均寿命近辺にたどりついたとしても、その内容は如何ようなものでしょうか?多少身体にガタがきたとしても、生き生きとした日々が送れる状態にありたいと誰もが思うでしょう。

今回の実証事業は介護費用に着目したものでした。介護費が必要になるケースは、主に高齢による心身の機能低下や、特定の疾病などが原因で、日常生活に支援や介護が必要になった場合です。 疾病による影響は大きく、認知症や脳血管疾患(脳卒中)、関節疾患が主なものとされています。
今回着目した「噛む」という行為は、神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を促し、認知機能の低下を防ぐのを助けてくれます。また咀嚼能力あると言う事は、さまざまな栄養を取り込みやすく、筋肉を維持するためのたんぱく質の摂取を行う事が出来ます。「噛む」という行為が要介護になるかならないかという重要な鍵であると証明した内容でした。

自分の老後を考えた時「認知症にならずに頑張りたい!」これが私の本音です。義理の母は「自称認知症」でしたが、決してボケてはいませんでした。90歳過ぎても、さまざまな公的手続きも良く理解していました。ただ、自分にとって不都合な事が起きるとあっと言う間に「私は認知症」だと主張がはじまるのでした。実母も脳梗塞を発症し、多少認知症傾向にありましたが、「自称認知症」でした。話をしていて、間違いを指摘されると「歳でボケちゃってね〜」と言うのが口癖でした。そんな小賢しい事を平気な顔をして言っている時点で「認知症じゃねーよ」とツッコミを入れたくなりました。2人ともしっかりと自分の歯を残していて、最後まで食を堪能した生活をおくっていました。
「認知症」という言葉を度々出していますが、近年は若年性認知症に注目が集まっています。65歳未満で発症する「認知症」を「若年性認知症」といいます。50歳未満で発症するケースも約3割存在します。症状は高齢者の認知症と同じで進行性です。総数が特に増加傾向という訳ではありませんが、血管性認知症からアルツハイマー型認知症へと内容が移り変わりつつあります。
アルツハイマー型認知症は、長い年月をかけて脳にアミロイドβ、リン酸化タウというタンパク質がたまることが原因ではないかと考えられています。その要因の1つとして注目すべきは歯周病です。口腔内の歯周病菌が全身に運ばれると脳内でアミロイドβの生成と蓄積を促進するのです。したがって、歯周病の予防や治療を早期に行うことで、アルツハイマー型認知症のリスクを減らせる可能性があります。

アルツハイマー型認知症の要因は歯周病菌だけではありません。しかし歯周病をはじめ口腔内健康に気を配り、歯を維持する事は、若年性認知症の予防につながるだけではなく、高齢者というエリアに入った時、生活の質の高い日々をおくるための重要な要素となるでしょう。
介護費を必要としない高齢者になる為に「歯を大切にするぞ!」と私は固く誓うのでした。
歯周病は30代以降で罹患率が急増するんですよ!!知っていました?
