陽光台ファミリー歯科クリニックは千葉県木更津市、内房線君津駅が最寄りの歯科クリニックです

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歯ぎしりにマウスピースって本当に必要?

木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀

「ギリギリ」「カチカチ」といった音で気づくことの多い歯ぎしり。寝ている間に無意識に行われることが多く、放置すると歯や体に悪影響を及ぼすこともあります。

歯ぎしりうるさい

歯ぎしりには、大きく分けて以下の3タイプがあります。

グラインディング:上下の歯を強くこすり合わせ、「ギリギリ」と音が鳴るタイプ。最も一般的です。

クレンチング:強く食いしばるタイプで、音は出ませんが顎や筋肉に大きな負担がかかります。

タッピング:上下の歯をカチカチと断続的に打ち鳴らすタイプで、睡眠中に見られることがあります。

歯ぎしりの原因はさまざまですが、主にストレスや不安、睡眠の質の低下、かみ合わせの異常などが関係しています。また、歯ぎしりは大人だけでなく、子どもにもよく見られる現象です。

「癖だから大丈夫」と思われがちですが、歯ぎしりを放っておくと、歯のダメージだけでなく全身の不調につながることも。まずは正しく知ることが、予防と対策の第一歩です。歯ぎしりをしている人のお口の中の特徴について詳しくはこちらをご覧ください。

 

歯ぎしりを放っておくとどうなる?

歯ぎしりを「ただの癖」と見過ごしていませんか?
実は、放置することで歯や顎、そして全身にまでさまざまな悪影響が出ることがあります。

1. 歯がすり減る・欠ける
毎晩、強い力でこすり合わせることで、歯の表面がどんどんすり減ってしまいます。ひどい場合には、歯が欠けたり、神経が露出するほどのダメージを受けることもあります。

2. 顎関節症のリスク
歯ぎしりは、顎の関節に過剰な負担をかけます。その結果、口を開けにくくなったり、顎がカクカク鳴る「顎関節症」を引き起こす可能性があります。

歯が痛い

3. 頭痛・肩こり・首こり
歯ぎしりによって、顎の筋肉が緊張し続けると、頭や首、肩の筋肉にも悪影響が及びます。特に朝起きたときに頭が重い、首が痛いと感じる人は要注意です。

4. 詰め物や被せ物のトラブル
歯科治療で入れた詰め物や被せ物は、歯ぎしりの強い力に耐えきれず、割れたり外れたりすることがあります。せっかくの治療が台無しになるリスクもあります。

銀歯

歯ぎしりは放っておくと、歯だけでなく身体全体に負担をかける厄介な症状です。早めの対処が、健康な歯と生活を守るカギとなります。

 

マウスピースの役割とは?

歯ぎしりの対策として、歯科医院でよく勧められるのが「ナイトガード」とも呼ばれるマウスピースです。では、このマウスピースにはどんな役割があるのでしょうか?

1. 歯を守る「バリア」の役割
マウスピースは、上下の歯が直接こすれ合うのを防ぎ、歯のすり減りや欠けを抑える役割を果たします。特に睡眠中の歯ぎしりは自覚がないため、無意識に強い力がかかりやすく、歯の保護が重要です。

バリア

2. 顎関節への負担を軽減
歯ぎしりによって起こる顎の痛みや違和感は、マウスピースによって緩和されることがあります。上下の歯が接触しないことで、関節や筋肉への過度なストレスが軽減されます。

3. 筋肉の緊張を緩和することも
噛みしめる力が分散されることで、顎や周囲の筋肉の緊張がやわらぎ、頭痛や肩こりの改善につながることもあります。

肩こり改善

4. 無意識の習慣に気づくきっかけにも
マウスピースを使うことで、「自分が歯ぎしりをしていた」という自覚が芽生えることもあります。これにより、ストレス管理や生活習慣の見直しに取り組むきっかけになります。

マウスピースは、歯ぎしりを「やめさせる」ものではありませんが、歯や顎を守るための重要なサポートツールです。症状の進行を防ぎ、快適な睡眠と日常生活をサポートする役割を担っています。

 

マウスピースは誰に必要?

「歯ぎしりをしているかもしれないけど、自分にマウスピースって必要なの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。マウスピースの使用は、症状や口腔内の状態によって必要性が異なります。

1. 朝起きたときに顎が痛い・歯がしみる人
こうした症状がある場合、就寝中に強く歯ぎしりをしている可能性が高く、マウスピースの装着が効果的です。歯科医院でのチェックをおすすめします。

ダルい

2. 歯がすり減ってきた、割れたことがある人
過去に詰め物が何度も外れたり、歯が欠けたりした経験のある方も、歯ぎしりの力による影響を受けているかもしれません。マウスピースで歯を守る対策が必要です。

クラック

3. 顎関節症の症状がある人
口が開けにくい、顎がカクカク鳴る、痛みがあるといった症状がある場合は、顎関節への負担を減らす目的でマウスピースを使用することがあります。

アレルギー

4. 子どもの場合は慎重な判断を
子どもにも歯ぎしりは見られますが、多くは成長に伴って自然に消失することが多いため、すぐにマウスピースを使うとは限りません。歯科医師による経過観察や、噛み合わせのチェックが大切です。子どもの歯ぎしりについて詳しくはこちらをご覧ください。

歯ぎしりの有無やマウスピースの必要性は、自己判断では難しいケースが多く、歯科医院での診断が不可欠です。
気になる症状がある方は、早めに専門家に相談しましょう。

 

マウスピースの注意点と正しい使い方

マウスピースは歯ぎしり対策に有効ですが、正しく使わなければ十分な効果が得られなかったり、逆にトラブルの原因になることもあります。ここでは、使用時の注意点と管理方法を解説します。

1. 市販品と歯科医院のマウスピースの違い
ドラッグストアなどで手軽に手に入る市販のマウスピースは、一見便利に思えますが、サイズが合わない、フィット感が悪い、効果が薄いといった問題があります。
一方、歯科医院で作るマウスピースは、個々の歯型に合わせた精密なもので、効果と快適さが段違いです。

マウスピース

2. 毎日の洗浄と保管が重要
使用後はぬるま湯で丁寧に洗い、乾燥させてからケースに保管しましょう。歯ブラシで軽くこすったり、専用の洗浄剤を使うのも効果的です。
汚れや菌が残っていると、口臭や口内炎の原因になることもあるため要注意です。

3. 変形・劣化に注意しよう
マウスピースは熱に弱く、高温の場所に置いたり、熱湯で洗ったりすると変形して使えなくなることがあります。また、長期間使っていると劣化するため、定期的に歯科医院でチェックや作り直しが必要です。

4. 違和感や痛みを感じたらすぐ相談
最初は多少の違和感があっても、数日で慣れることが多いです。ただし、痛みや明らかなズレを感じた場合は、無理せず早めに歯科医に相談することが大切です。

マウスピースは「つければ終わり」ではありません。正しい使い方とお手入れを継続することで、歯を守り、快適な生活をサポートしてくれます。

 

歯ぎしりとマウスピース、本当に必要な理由とは?

歯ぎしりは、無意識のうちに歯や顎に大きなダメージを与えてしまう症状です。放置すると、歯のすり減りや欠け、顎関節症、頭痛・肩こりなど、さまざまな問題を引き起こします。

その歯ぎしり対策として、もっとも有効なのが「マウスピース(ナイトガード)」です。マウスピースは、歯を守るだけでなく、顎関節への負担を軽減し、筋肉の緊張や関連症状の改善にもつながる心強いサポートツールです。ただし、自己判断での使用や市販品では十分な効果が得られないことも。

歯ぎしりが疑われる方や、朝起きたときに顎の違和感を感じる方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。
あなたに合った最適な対処法を見つけることが、歯の健康と快適な日常生活への第一歩になります。