放置すると危険?子供の歯並びの乱れがもたらす5つの悪影響
木更津市で子供の歯並び矯正をしている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックの口育士です🍀
お子さんの歯並びが気になったことはありませんか?
実は、子供の歯並びの乱れは現代社会で深刻化している問題なのです。
この背景には、私たちの生活環境の変化があります。柔らかい加工食品の普及により、子供たちが顎をしっかり使って咀嚼する機会が減少しています。また、口呼吸や指しゃぶりなどの習慣、タブレットやスマートフォンの長時間使用による不良姿勢も、歯並びに悪影響を及ぼす要因となっています。
「乳歯だからそのうち治る」「大人の歯に生え変わればきれいになる」と考えて、お子さんの歯並びの乱れを見過ごしていませんか?
多くの保護者がこのように考えがちですが、実は歯並びの問題は自然に解決することはほとんどなく、放置するとさらに深刻化する可能性があります。歯並びの乱れは見た目だけの問題ではなく、これから解説するように、お子さんの健康や発達、そして将来の可能性にまで影響を及ぼす重要な問題なのです。
子供の歯並びの乱れがもたらす悪影響
身体的な悪影響
まず最も重要なのは、食べ物を噛み砕く「咀嚼機能」への影響です。歯並びが悪いと、食べ物を効率よく噛み砕くことができません。その結果、消化不良を起こしやすくなり、栄養素の吸収が不十分になる可能性があります。特に成長期のお子さんにとって、栄養摂取の問題は発育に直接関わる重大な問題です。
また、歯並びの乱れは顎の発達にも悪影響を及ぼします。特に上顎が狭くなる「狭窄」が起こると、顔の形にまで影響が出ることがあります。顎の発達不全は、鼻腔も狭くなり、結果として口呼吸を促進してしまうという悪循環を生み出します。口呼吸は更なる歯並びの悪化につながるだけでなく、睡眠時の呼吸障害を引き起こし、睡眠の質の低下や集中力の低下にもつながる可能性があります。
さらに見落とされがちな問題として、発音への影響があります。正しい発音には、舌や唇、歯の適切な位置関係が不可欠です。特に「サ行」や「タ行」の発音は、歯並びに大きく影響されます。歯並びが悪いと、これらの音がうまく発音できず、「サ行が聞き取りにくい」「言葉が不明瞭」といった言語発達の問題に発展することがあります。こうした発音の問題は、コミュニケーション能力の発達にも影響を与え、学校生活での学習にも支障をきたすことがあるのです。
精神的・社会的な悪影響
歯並びの乱れは、お子さんの心理面や社会生活にも大きな影響を与えます。特に学童期以降は、自分の外見に対する意識が高まる時期です。歯並びの乱れによる見た目の変化は、お子さん自身の自己イメージに影響し、自信の喪失につながることがあります。
歯並びに問題を抱える子供たちが、笑顔を見せることに抵抗を感じているというデータもあります。「笑ったときに歯が見えるのが恥ずかしい」という気持ちから、笑顔を隠すようになり、結果的にコミュニケーションが消極的になるケースも少なくありません。
さらに深刻なのは、学校でのいじめや社会的孤立のリスクです。子供たちの世界では、外見の違いがからかいやいじめのきっかけになることがあります。特に「出っ歯」や「八重歯」などの目立つ歯並びの問題は、学校生活でのからかいの対象になりやすいのが現実です。こうしたネガティブな経験は、お子さんの自尊心を傷つけ、学校生活全体に対する意欲の低下を招くことがあります。
また、歯並びの問題が解決されないまま成長すると、思春期や成人期にも心理的な影響が続くことがあります。就職活動や社会人になってからの対人関係においても、第一印象は重要な要素です。歯並びの乱れによる見た目への自信のなさは、将来のキャリア形成や人間関係構築の妨げになる可能性があります。お子さんの将来の可能性を最大限に広げるためにも、歯並びの問題は早期に対応することが望ましいのです。
子供の歯並びが乱れる主な原因と予防法
歯並びの乱れを予防するためには、まず原因を理解することが重要です。子供の歯並びが乱れる主な原因は、大きく分けて「習慣的要因」と「環境的要因」に分けられます。
習慣的要因の代表的なものが、「口呼吸」と「指しゃぶり」です。本来、人間は鼻で呼吸をするように設計されています。しかし、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの影響で鼻呼吸が困難になると、口呼吸の習慣が身につきます。口呼吸では口が常に開いた状態になるため、舌の位置が下がり、上顎の発達が妨げられます。結果として、狭い上顎や出っ歯などの問題が生じやすくなります。
また、3歳を超えても続く指しゃぶりは、前歯が前に出る「上顎前突(出っ歯)」や、奥歯で噛んでも前歯が当たらない「開咬」の原因となります。さらに、頬杖をつく習慣や、片側だけで食べ物を噛む癖も、顎の発達に偏りを生じさせる原因になります。
環境的要因としては、現代の食生活の変化が挙げられます。柔らかい食べ物が増えたことで、顎をしっかり動かして咀嚼する機会が減少しています。咀嚼回数の減少は顎の筋肉の発達不足を招き、歯並びの乱れにつながります。また、早食いの習慣も、咀嚼不足と同様の問題を引き起こします。
これらの問題を予防するためには、以下のチェックポイントを日常的に確認し、早期に対応することが重要です⚠️
・お子さんが口を開けて呼吸していないか
・食事中や集中しているときに口が開いていないか
・3歳を過ぎても指しゃぶりが続いていないか
・食事に時間がかかり、よく噛んで食べているか
これらの習慣の改善には、専門家のアドバイスも有効です。定期的な歯科検診の際に、歯並びのチェックもお願いしましょう。早期発見・早期対応が、将来の大きな問題を防ぐ鍵となります。
子供の歯並び治療法
歯並びの問題に気づいたら、いつ矯正治療を始めるべきでしょうか?矯正治療のタイミングは、問題の種類や重症度によって異なります。一般的には、以下の3つの時期が重要な治療のタイミングとなります。
1. 早期治療期(5〜9歳頃)
この時期は、乳歯から永久歯への交換が始まる重要な時期です。特に「反対咬合(受け口)」などは、この時期に治療を開始することで、顎の成長をうまく誘導できる可能性があります。成長を利用した治療は、後の治療期間を短縮できるメリットがあります。
2. 混合歯列期の治療(9〜12歳頃)
永久歯への交換が進む時期です。この時期の治療は「第一期治療」とも呼ばれ、顎の幅を広げる装置や、前歯の位置を整える部分矯正などが行われることがあります。特に「叢生(八重歯など歯が重なる状態)」や「上顎前突(出っ歯)」の改善に効果的です。
3. 永久歯列完成期の治療(12歳以降)
ほとんどの永久歯が生えそろったタイミングで行う「第二期治療」です。ブラケット(歯の表面に装着する矯正装置)を用いた本格的な矯正治療が一般的で、歯並び全体を理想的な位置に整えます。
年齢によって適切な矯正アプローチは異なります。幼少期は取り外し可能な装置や成長誘導装置が中心となり、永久歯が生えそろう頃から固定式の装置を用いる本格矯正に移行するケースが一般的です。近年では、目立ちにくい矯正装置や透明なマウスピース型の装置など、お子さんの負担を軽減する選択肢も増えています。
何よりも大切なのは、お子さんの歯並びの問題に早めに気づき、専門家に相談することです。早期発見・早期対応が、お子さんの健やかな成長と将来の自信につながります。
お子さんの健やかな成長のために歯並びの問題に早めに対応しましょう
歯並びの乱れは、単なる見た目の問題ではないことがお分かりいただけたでしょうか。適切な咀嚼機能の低下による栄養摂取への影響、顎の発達不全、発音の問題といった身体的な悪影響に加え、自信の喪失やいじめのリスク、将来のキャリアへの影響といった精神的・社会的な問題まで、子供の健全な発達を妨げる様々なリスクをはらんでいます。
特に注意したいのは、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習慣、そして現代の柔らかい食生活が歯並びの乱れを加速させている点です。日常生活での些細な変化——正しい呼吸法の習慣づけ、指しゃぶりの適切な中止、よく噛んで食べる習慣の定着——が、お子さんの歯並びの問題を予防する大きな一歩となります。
歯並びの問題に気づいたら、お子さんの年齢や症状に合わせた適切な矯正治療を検討しましょう。早期の対応が、治療期間の短縮や効果の向上につながることも少なくありません。費用面での不安がある場合も、様々な選択肢や支払い方法について歯科医師と相談することで解決策が見つかるでしょう。
お子さんの笑顔は、何物にも代えがたい宝物です。その笑顔に自信を持ち、健やかに成長していくためにも、歯並びの健康に目を向け、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。早期発見・早期対応が、お子さんの明るい未来への最良の贈り物となるのです。
木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックには、お子さんが行きたくなる歯医者を目指した小児専用の診療室があります。
虫歯の治療やクリーニングはもちろん、3歳から始められる矯正をしないためのお口のトレーニング教室や乳歯の頃からできる歯並び矯正、そして小学生で始める歯並び矯正を行っています。お子さんの年齢や歯並び、性格に合わせたオーダーメイドの歯並び矯正治療が特徴です。
お子さんのお口でお悩みのことがあればお気軽に当院へご相談ください^_^
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