最新研究で明らかになったフロスは脳の健康維持に繋がる!
皆さん、こんにちは。千葉県の房総半島の玄関口、木更津でマイクロスコープのスペシャリストとして診療、講演、執筆活動をしている歯医者 陽光台ファミリー歯科クリニック 理事長の渡辺です。
房総半島は東方沿岸沿いに黒潮が流れているため、冬でも比較的暖かく、寒いのが大嫌いな私には最高な場所です。
そんな房総半島では、ひと足早く春が訪れるので、菜の花が見頃を迎えています。
皆さんも、富津のマザー牧場や鴨川の菜な花ロードなどで鮮やかな黄色に囲まれて、春を感じてみませんか?
さて突然ですが、皆さんは「歯の健康」と「全身の健康」が密接に関係していることをご存知ですか?
近年、歯周病が糖尿病や心疾患、認知症など、さまざまな全身疾患のリスクを高めることが明らかになってきました。そして、最新の研究では、歯周病が脳梗塞のリスクにも深く関わっている可能性が示唆されています。
今回のブログでは、最新の研究結果を踏まえ、歯科医師の立場から、歯の健康と脳梗塞の関係について詳しく解説します。
最新研究で示唆された歯周病と脳梗塞の関連性
先日、米サウスカロライナ医科大学の研究チームが、デンタルフロスと脳梗塞リスクに関する興味深い研究結果を発表した。引用元はこちら
デンタルフロス(以下、フロス)の使用は、口腔衛生の維持だけでなく、脳の健康維持にも役立つ可能性があるという内容である。
米サウスカロライナ大学医学部神経学分野のSouvik Sen氏らによる新たな研究で、フロスを週に1回以上使う人では、使わない人に比べて脳梗塞(虚血性脳卒中)リスクが有意に低いことが示された。この研究結果は、米国脳卒中学会(ASA)の国際脳卒中学会議(ISC 2025、2月5〜7日、米ロサンゼルス)で発表された。
具体的には、フロスを日常的に使うと、炎症と関係のある口腔感染症や歯周病が軽減されるが、フロスを使わないと歯周病が進行する。これにより歯周病菌が血管内に侵入し、炎症を引き起こします。この炎症が動脈硬化を促進し、脳梗塞のリスクを高める可能性があると考えられています。
また、歯周病菌は血栓を作りやすくする作用もあり、これが脳の血管を詰まらせることで脳梗塞を引き起こす可能性も指摘されています。
歯周病が脳梗塞を引き起こすメカニズム
では、歯周病は具体的にどのようにして脳梗塞を引き起こすのでしょうか?
* 歯周病菌による血管内炎症: 歯周病菌が血管内に侵入すると、血管の内壁が炎症を起こし、動脈硬化を進行させます。動脈硬化は血管を狭くし、血流を阻害するため、脳梗塞のリスクを高めます。
* 血栓形成の促進: 歯周病菌は、血小板を活性化させ、血栓を作りやすくする作用があります。血栓が脳の血管を詰まらせると、脳梗塞を引き起こします。
* 炎症性物質の全身への拡散: 歯周病による炎症は、炎症性物質を全身に拡散させます。これらの物質は、血管内皮細胞を傷つけ、動脈硬化を促進する可能性があります。
歯周病予防は脳梗塞予防に繋がる
今回の研究結果は、歯周病予防が脳梗塞予防にも繋がる可能性を示唆しています。つまり、日頃から適切な歯周病ケアを行うことが、脳の健康を守ることにも繋がるのです。
今日からできる!歯周病予防の3つのポイント
では、具体的にどのような歯周病ケアを行えば良いのでしょうか?
* 毎日の丁寧な歯磨き: 歯周病予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用し、歯と歯の間や歯周ポケットの汚れをしっかり落としましょう。
* 定期的な歯科検診とクリーニング: 歯科医院での定期的な検診とクリーニングは、歯周病の早期発見・早期治療に繋がります。少なくとも半年に一度は歯科医院を受診し、専門家によるケアを受けましょう。
* 生活習慣の改善: バランスの取れた食生活や適度な運動、禁煙など、生活習慣の改善も歯周病予防に繋がります。特に、喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因となるため、禁煙を強くお勧めします。
歯周病と全身疾患の関係性:Life’s Essential 8への影響
今回の研究結果を受けて、米サウスカロライナ医科大学のDaniel Lackland氏は、「今後の研究の結果次第では、『Life’s Essential 8』の8つの要素、すなわち、食事、身体活動、ニコチン曝露、睡眠、BMI、血圧、血糖値、血中脂質に歯の健康習慣が加えられる可能性がある」と述べています。
「Life’s Essential 8」とは、アメリカ心臓協会(AHA)が提唱する、心血管の健康を維持するための8つの重要な要素です。もし、今後の研究で歯の健康習慣が9つ目の要素として追加されれば、歯周病予防の重要性はさらに高まるでしょう。
まとめ:歯の健康を守り、全身の健康を守りましょう
今回のブログでは、フロスと脳梗塞の関係について解説しました。歯周病は、脳梗塞だけでなく、さまざまな全身疾患のリスクを高めることが分かっています。
日頃から適切な歯周病ケアを行い、お口の健康を維持することは、全身の健康を守ることにも繋がります。今回のブログを参考に、今日から歯周病予防を始め、健康な毎日を送りましょう。
もし、歯周病について気になることがあれば、お気軽に当院までご相談ください。
では、次回のブログもお楽しみに。。。
医療法人社団悟平会 陽光台ファミリー歯科クリニック
理事長 渡辺 泰平(歯学博士)
PERF-JAPAN講師(根管治療)
MicroPex Hygienic Laboratory講師(歯周病治療)
Karl Kaps Germany 認定講師(マイクロスコープ)
日本・アジア口腔保健支援機構 第二種感染管理者検定講師
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会 認定医
日本健康医療学会 認定医
日本・アジア口腔保健支援機構 第一種感染管理者
健康医療コーディネーター