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小児歯科

子どもの“お口ぽかん”を防ぐ!毎日できる簡単トレーニング5選

木更津市で子どもの歯医者なら陽光台ファミリー歯科クリニックへ🍀

最近、小さなお子さんの中に「お口ぽかん」、つまり無意識に口が開いている状態が見られるケースが増えています。一見、ただの癖のように見えるこの状態ですが、実は口呼吸や舌の筋力低下、姿勢の悪さなどが背景にあり、放置するとさまざまな問題を引き起こします。

子供 口呼吸

口が開いたままだと、口の中が乾きやすくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが上がります。また、本来あるべき鼻呼吸ができないことで、免疫力の低下や集中力の欠如にもつながる可能性があります。

さらに、舌の正しい位置が保てないことで、歯並びの乱れや顎の発達への悪影響も。つまり「お口ぽかん」は、見た目の問題だけでなく、子どもの健康や成長にも深く関わっているのです。

 

「お口ぽかん」になりやすい子の特徴と原因

「うちの子、なんとなく口が開いてるな…」と感じたことはありませんか?「お口ぽかん」になりやすい子には、いくつかの共通した特徴や原因があります。

たとえば、口呼吸のクセがある子は、無意識に口を開けてしまいやすくなります。鼻づまりなどの慢性的な鼻のトラブルも関係しており、鼻呼吸がしづらいと、自然と口呼吸に頼るようになってしまうのです。

また、舌や口のまわりの筋力が弱いことも原因のひとつです。普段からやわらかいものばかり食べていたり、会話が少ない生活をしていると、舌や頬、唇の筋肉が十分に発達せず、口をしっかり閉じる力がつきません。

姿勢の悪さも無関係ではありません。猫背で顎が前に出たような姿勢をしていると、自然と口が開いてしまう傾向があります。これらの原因は日常生活の中に隠れており、意識していないと見過ごしてしまいがちです。

悪い姿勢

子どもの「お口ぽかん」は、習慣や環境の影響で起こることが多いため、早めに気づいて対処することが大切です。

 

家庭でできる!お口ぽかん予防の基本習慣

「お口ぽかん」を予防するためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。特別な道具がなくても、家庭で簡単に取り組める習慣がいくつかあります。

まず意識したいのが、鼻呼吸の習慣づけです。普段からお子さんが鼻でしっかり呼吸できているかをチェックしましょう。鼻が詰まりやすい場合は、耳鼻科を受診して原因を解消することも必要です。

次に、よく噛んで食べる食習慣を心がけましょう。やわらかいものばかりではなく、少しかための食材を取り入れて、口の筋肉を使う回数を増やします。1口につき30回を目安に噛むことを意識するだけでも、筋力アップにつながります。

ご飯を食べる女の子

また、正しい姿勢も大切なポイント。テレビを見るときや勉強中、背中が丸まっていたり、椅子に浅く腰かけていないかをチェックしましょう。姿勢がよくなると、自然と顎の位置も整い、口が閉じやすくなります。

これらの基本習慣を毎日の中に取り入れることで、「お口ぽかん」の予防につながります。無理なく続けられるように、親子で一緒に楽しみながら意識していくことが大切です。

 

歯科医がすすめる簡単トレーニング5選

「お口ぽかん」の予防には、家庭でできるトレーニングも非常に効果的です。ここでは、小児歯科医の視点から、毎日無理なく続けられるおすすめのトレーニングを5つご紹介します。

あいうべ体操
「あ・い・う・べー」と口を大きく動かす体操です。口まわりや舌の筋肉をバランスよく鍛えることができ、口を閉じる力や鼻呼吸の習慣づけにも役立ちます。朝・晩に5回ずつがおすすめ。あいうべ体操と風邪予防について詳しくはこちら

あいうべ体操

ストローで吸う練習
細めのストローで水を吸う練習は、唇の筋力を鍛えるのに効果的です。最初はやや太めのストローから始めて、慣れてきたら細くしていきましょう。

ストローで水を飲む

風船ふくらまし
風船をふくらますことで、頬や口の周囲の筋肉が鍛えられます。遊び感覚で取り組めるため、子どもも楽しみながら続けられるのが魅力です。

風船を膨らます子ども

舌で上あごタッチ
舌を上あごの前歯のうしろにつける練習は、舌の正しい位置を覚えるために大切です。日中やふとした時に「舌の位置、どこかな?」と確認してみましょう。

スポット

口閉じチェックタイム
家の中で「今、お口閉じられてるかな?」と声かけをしたり、鏡で確認する時間をつくることで、無意識の癖を意識化する練習になります。

これらのトレーニングは、1日5分からでも始められるものばかり。継続することで、お口まわりの筋肉がしっかり育ち、「お口ぽかん」の予防につながります。

 

いつ始める?継続のコツと親の関わり方

「お口ぽかん」の予防は、できるだけ早く始めるのが理想です。2〜3歳ごろから口まわりや舌の機能が発達しはじめるため、そのタイミングで正しい呼吸や姿勢、トレーニングを意識することで、自然と良い習慣が身についていきます。

とはいえ、いつ始めても“遅すぎる”ことはありません。気づいたときがベストタイミングです。

続けるためのコツは、楽しみながら習慣化すること。たとえば、トレーニングを遊びに取り入れたり、親子で一緒に鏡を見ながら行ったりすると、子どもも前向きに取り組めます。シールを貼ってカレンダーに記録するなど「できた!」を可視化する工夫も効果的です。

シールを貼る子ども

そして、何よりも大切なのは親の声かけと見守りです。子どもはまだ自分で習慣をコントロールすることが難しいため、そっと寄り添いながら、「一緒にがんばろうね」と励ます言葉がモチベーションにつながります。

褒める

お口の健康は一朝一夕で変わるものではありませんが、コツコツ続けることで確実に変化が見えてきます。子どもの成長とともに、お口のトレーニングも日常に溶け込ませていきましょう。

 

「お口ぽかん」は単なる癖ではなく、口呼吸や筋力低下、姿勢の乱れなどが複雑に関係する、子どもの成長や健康に影響を及ぼす重要なサインです。放っておくと虫歯や歯並びの乱れ、集中力の低下などにつながるため、早めの対応が大切です。

今回ご紹介した5つの簡単なトレーニング(あいうべ体操・ストロー吸い・風船ふくらまし・舌タッチ・口閉じチェック)は、いずれも遊び感覚で楽しく取り組めるものばかり。毎日の生活の中に自然と取り入れることで、子ども自身の“気づく力”や“口を閉じる力”が育っていきます。

始めるタイミングは早ければ早いほど効果的ですが、いつからでも遅くはありません。親子で一緒に楽しみながら、少しずつ取り組んでいくことが成功のカギです。

お子さんの健やかな成長と笑顔のために、今日から“お口ぽかん”予防を始めてみませんか?

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