授乳中のお母さんのお薬について
こんにちは!木更津でマイクロスコープを使ったメンテナンスをしている歯医者🦷陽光台ファミリー歯科クリニック🍀院長の渡辺泰平です。
当院は歯医者さんを好きになってもらうために様々な工夫をしています。
その中で子供から大人気なのがアニメを見ながら治療ができるスマイルタッチデンタルです。
今回、そのアニメの内容が待望のリニューアルされました。
子どもたち以上に治療しながら、このアニメを見ている私にも待ちに待ったリニューアルです(笑)
ドラえもんやトーマスなど新しいお話が追加されたのでお楽しみに👍
さて、本日のブログは、『授乳中のお母さんのお薬について』です。
歯の治療の際に「授乳中なので薬は飲めません」とおっしゃるお母さんがよくいらっしゃいます。歯医者さんで処方する薬で最も多いのは抗生剤と消炎鎮痛剤(痛み止め)です。これらのお薬は数回もしくは数日間だけ服用するタイプのお薬です。
これらは服用する必要性が高いものであり、授乳中だからと我慢するのはあまり望ましくありません。
お母さんが飲んだお薬は母乳中にも移行し赤ちゃんの体の中にも入っていきます。しかし、母乳に移行する薬はかなり薄められているため、赤ちゃんに悪い影響が出ることは一部の例外を除いてありません。
また、抗生剤や消炎鎮痛剤(痛み止め)は妊婦さんや赤ちゃんにも飲ませることのある薬であり、かなり少量のため、母乳に入っていても問題にはなりません。
ちなみに厚生労働省所管の国立成育医療研究センターが、薬の母乳移行量を調べた研究報告より、安全に使用できるお薬を公表しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
そう言いながら、お母さんのお気持ちもよくわかるのでとても複雑な気持ちではありますが……
そこで、当院では基本は消炎鎮痛剤(痛み止め)はカロナール、抗生剤はセフェム系のフロモックスを処方しています。
まず、消炎鎮痛剤(痛み止め)のカロナールに関しては、乳児に対する安全性も高く、妊娠中にも使用で可能です。
授乳を休止する必要はありませんが、どうしても不安が拭いきれないお母さんにはお薬の服用前に授乳をすませ、次の授乳まで4~5時間程度の時間を空けるようにしてください。
カロナールの母乳への移行に関しては、服用1~2時間後をピークに、5~6時間後にはほぼ通常のレベルまで低下することが確認されています。
続いて、抗生剤のフロモックスは母乳への移行はほとんどなく、妊娠中も安心して使用できるお薬のため授乳を中止する必要はありません。
現在、先ほど紹介した薬の母乳移行量を調べた研究報告から、お薬の多くは母乳中に移行するがその移行する量は非常に少ないことがわかっています。
お薬を飲んでいるお母さんは必ずしも母乳をあげることをあきらめなければならないわけではありません。母乳を中止することにもデメリットはあり、赤ちゃんにとって何が一番いいか考えることが大切です。
ネット上の信憑性のない情報や噂に惑わされず、個々のお薬についての正しい情報を基に、担当の先生と相談しながら決めるようにしましょう。
子どもの歯医者さんでお困りの方はぜひ、一度当院までご相談ください。
当院の小児歯科についてのページはこちらをご覧ください。
あと、1週間でXmas🎄ですね。ワクワクとウキウキが止まらないですが、くれぐれも体調には気を付けてくださいね。
次回のブログもお楽しみに!