陽光台ファミリー歯科クリニックは千葉県木更津市、内房線君津駅が最寄りの歯科クリニックです

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ニュースの本当とウソ。歯科衛生士の麻酔と歯科医師不足

こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。

8月31日配信のTBS NEWS DIG にて気になる記事がありました。
歯科衛生士の「局所麻酔」浸透の為、都内で講習会が開かれたというものでした。これは将来の歯科医師不足に備えてというものでした。
みなさんの中にもこの記事を読まれた方がいらっしゃると思います。読まれてどのような感想をお持ちになられましたか?
私が友人にこの話をぶつけると、皆同様に2つの疑問点をあげていました。
ひとつに歯科衛生士さんが麻酔を使えるって本当なの? ふたつ目は本当に歯科医師が足りなくなるの?という点でした。

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〈歯科治療の麻酔〉
歯科治療で使われる麻酔の種類は以下のものがあります。
●表面麻酔 歯茎の表面に塗り注射針を刺すときの痛みを緩和します。これが使われなかった時は歯科治療は痛いものでした。
●浸潤麻酔 通常の歯科治療の麻酔です。目的とする歯茎に注射して行います。
●伝達麻酔 広い範囲の痛みをカバー出来ます。 神経の根元の太い部分に作用するものです。
●静脈内鎮静麻酔 精神的に治療が困難な方に使われることもあります。強い眠気をおこし恐怖心を和らげます。
●全身麻酔
大がかりな口腔外科的手術で使われます。通常の歯科医院で使われることはまずありません。
(日本歯科医師会テーマパーク8020を参考)

〈歯科衛生士が行える麻酔〉
上記の麻酔のうち、歯科衛生士が行うことを法的に許されているものはどれでしょうか?
みなさんの中で歯科衛生士に麻酔をして貰ったことがあると答える方は多くはないと思います。

歯科麻酔

歯科衛生士法(昭和23年法律第204号)では
歯科衛生士は歯科医師の指示のもと歯科診療の補助を行うことができる とされています。麻酔に関しては歯科衛生士は「表面麻酔」と「浸潤麻酔」に限り、歯科医師の適切な指示と管理のもとで行うという条件付きで認められています。

〈ほとんどの現場において歯科衛生士が麻酔しない理由〉
歯科衛生士が麻酔を行うには、歯科医師の立ち合い、指示が必要となります。結局のところ医師自身が麻酔を行った方が治療に合わせた痛みの緩和ができるという利点があるため、多くの歯科医院で歯科医師自らが行っています。
また注射による麻酔時に、アナフィラキシーショックや体調変化がおきる可能性があり、責任所在の明確化と安全管理の為、歯科医師のみに麻酔を委ねている医院が多いようです。実際、私は当院ではない歯科医院で麻酔による体調不良で救急車が出動した現場に2度出くわしたことがありますので珍しい事ではないのでしょう。
また歯科衛生士が実際の現場で麻酔を行うためには、有資格者であっても充分な研修が必要となり、時間も費用も必要となります。

では、海外ではこの件をどの様に扱っているのでしょうか?アメリカなどでは歯科衛生士が局所麻酔や笑気吸入を行うことは認められているそうですが、追加での資格試験や研修が義務づけられている州が多いようです。

〈今、日本で麻酔研修が行われている背景 本当に歯科医師が不足している?〉
今回の記事では、歯科医師の高齢化に伴い、人手不足が深刻化することが背景にあると書かれていました。
ここで??と思われた方が多くいらっしゃいませんか?少し前まで歯科医院はコンビニより多いと言われていませんでしたか?なのに突然人手不足?おかしいですよね。
確かに日本の歯科医師数は2020年をピークに減少傾向にあります。過剰に増加する事を恐れ、国家試験の合格者数を減らした事も原因のひとつとされています。また現在歯科医師は50、60歳台が一番多くなっています。歯科医師の高齢化と記事に書かれているのも頷けます。
歯科医師の指示と管理が必要な歯科衛生士の麻酔が行われたからといって歯科医師不足が改善されるとは私個人としては思いませんが、せっかく勉強した歯科衛生士の技術が実質行われていないのも疑問が残ります。歯科医師と歯科衛生士の連携のあり方にも改善の余地がありそうです。

歯科治療

歯科衛生士の麻酔について患者さん自身はどのように思っているのでしょうか?私の友人の感想は、歯石除去が痛くなくなるなら良いかもとか待ち時間が短くなるなら有難いという好意的意見がある一方で、本当に大丈夫なの?危険はないの?と不安に感じてる人が多かったですね。

今後ますます高齢化する日本において、介護施設やご自宅への訪問歯科治療の需要はさらに増えて行くでしょう。その時、今の状況で全ての患者さんに安全で適切な歯科治療をお届けできるでしょうか?
どのような時代が来ても、重要なのは患者さんに安全、安心をお届けできる治療です。当医院もそのような時代に対応できるよう長期的視野に立って研鑽を積んでいきたいと考えております。
みなさんは今回の記事についてどのように感じたのでしょうか?