プレママさんとプレパパさんへ 虫歯遺伝の法則はほんとう?
こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
我が家族はなぜか歯科医院にお世話になる事が少ないです。私も主人も子供達も、、。正確に言うならば、歯並びがきれいとかそういった事ではなく、虫歯になる事がほとんどなかったのでした。
私は小学生の頃歯列矯正していたのですが、好きなスポーツの練習にいけなくなるという理由で挫折こそしましたが、虫歯はありませんでした。生まれてはじめて虫歯治療をしたのが、長男を妊娠した時でした。虫歯になりにくいのは私の家系でもあるし、主人の家系もそうでした。口腔内衛生に神経質であったと言うわけではありません。主人などは間違ってもほめられることがないくらい歯磨きをしない人でした。私からすると「はー?」のレベルです。1日1回しか歯を磨かないのを良しとしているのです。食事や間食ごとに歯を磨きたい私からしてみれば「悪の塊」のように感じます。しかし彼の親も本人も虫歯と縁遠いといつも威張っていました。

虫歯で当院に来られる患者さんから「いつも歯磨きをしていたのに」という言葉をお聞きすることがあります。虫歯で来院される患者さんは、予想に反して、うちの主人のようなだらしなさとは真逆にいる方がほとんどです。きちんと食後に歯磨きをされ、口腔内衛生にも注意をはらっていらっしゃいます。なのに虫歯になってしまうのです。

一体、虫歯になる人とならない人との差は何なのでしょうか?
虫歯の原因は皆さんもよくご存知の通り「虫歯菌」です。通常、私たちの口腔内には様々な種類の細菌が存在します。腸内に多くの細菌が存在することと同じです。多かれ少なかれ、誰もが口腔内に虫歯菌や歯周病菌を持っているのです。虫歯菌としては、ミュータンス菌がよく知られています。虫歯になるメカニズムはブログで何度も紹介させて頂いているので、ここでは省略させて頂きますね。
ここで気になるのが、虫歯菌の遺伝的要素についてです。はっきり申し上げて、虫歯菌は遺伝しません。なぜなら、生まれたての赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しないのです。それならば、さっき言っていた「誰もが口腔内に虫歯菌や歯周病菌を持っている」というのは何?と思いますよね。どこからきたの?って。つまり虫歯菌は後天的に感染するものなのです。

それは今妊娠中のプレママさんたちにとっては嬉しいことかもしれません。自分が虫歯で大変な思いをした方がいても、我が子が必ずしも同じようになるとは限らないからです。しかし逆を返せば、自分たちの接し方によっては、わが子に虫歯菌をもたらすかもしれないという責任も含んでいます。
それでは、後天的に虫歯菌に感染してしまう原因は何なのでしょうか。口腔内に虫歯菌がいないはずの子供が虫歯菌を持つにいたるのは、多少なりとも親に責任があると言えるでしょう。多くの子供達は、親と共用にて使う食器類やスキンシップから虫歯菌に感染しています。そうなると親がどのくらいどんな菌を持っているかが重要な鍵となります。つまり、子供を虫歯で苦しめたくなければ、自分自身の虫歯菌を減らすことに力を注がなくてはならないのです。

ここで、ふと「うちの家系は虫歯にならない」と威張って言っていた誰かさんの言葉が気になりますよね。確かに、世の中には虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。親に虫歯菌が少なければ、当然、子供の感染リスクは減ります。でもそれだけでしょうか?もしそれだけならば、口移しや食器、箸、スプーンの回し使いを減らせば良いことですよね。
他に遺伝的要素はないのでしょうか?
通常、人は目の形や鼻の形が遺伝することは多いです。親の特徴を受け継がなくとも、祖父母の特徴の一部を受け継ぐこともあります。それと同じように歯の質も遺伝することがわかっています。歯の質というとあいまいに聞こえるかもしれませんが、エナメル質といえば理解しやすいかもしれませんね。エナメル質が強い弱いという性質の部分です。又、唾液の分泌量や成分といったところも遺伝の影響を受けるところです。虫歯菌の保持が少なく、エナメル質が強い、さらに唾液量が多いというものが「虫歯になりにくい遺伝」というものなのでしょう。
でも、ちょっと待って下さい。それってどっかの人が遺伝と騒いでいたけれど、後天的にいくらでもどうにかなるものではありませんか?
虫歯菌については、赤ちゃんが生まれる前にプレママさんやプレパパさんが虫歯治療を完治させて口腔内の虫歯菌を減らしてしまえば問題解決ですよね。たとえエナメル質が弱く、唾液量が少なくても口腔内衛生を保つ方法を知り、それを実践する。また、虫歯菌の好きな糖分をとりすぎず、偏りのない食生活をする。このような生活習慣は生まれてくるわが子の為だけではなく、プレママさんやプレパパさんご自身の健康を守ることにもなるでしょう。

たとえ遺伝によって受け継いだ良い歯の要素があっても、ストレスや乱れた生活スタイルにより簡単に失われてしまいます。心的要因でも唾液量は減ってしまいますし、ダラダラ食べにより過剰にもたらされる酸は歯のエナメル質を薄くしてしまいます。
虫歯のリスクを考える時、実は日々の生活習慣こそが遺伝より大切で、わが子を守る鍵となることがわかるでしょう。また、歯列の改善など虫歯のリスクを減らす方法はいくつもあります。
さあ、妊娠中の今だからこそできることがあるはずです。プレママさんもプレパパさんも虫歯が気になる方は、一度ご来院されることをおすすめします。妊娠初期の体調が悪い時は決してご無理をなさらないで下さいね。体調が落ち着いた頃にいらして下さい。わが子に歯の遺伝よりも素晴らしい贈り物ができるかもしれませんよ。
オーラルケアのご相談も大歓迎です!
