【患者様からの声 Vol.5】今日は〇時までに病院を出たいです
木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
いつも当院に来院いただき、誠にありがとうございます。
患者様の疑問に真摯にお答えするQ&A集、第5回目です。
診察室でチェアー(診療台)にお通しした際や、治療が始まる直前に、患者様からこのようなご要望をいただくことがあります。
「この後予定があるので、12時までに出たいんですけど」
「仕事の休憩時間中なので、あと20分で終わらせてください」
後ろに大切なご予定やお仕事があるお気持ちはとてもよく分かります。当院としても、できる限りご希望に添えるよう努力したいと考えております。
しかし、結論から申し上げますと、治療の直前や最中に「〇時までに出たい」とお申し出いただいた場合、ご希望の時間通りにお帰しできないことや、その日の治療内容を大幅に変更(または中断)せざるを得ない場合がございます。
「それくらい急いでやってくれればいいのに」と感じられるかもしれませんが、ここには「医療の安全」に関わる非常に重大な理由があります。

なぜ、歯科治療で「急ぐ(時間を巻く)」ことはできないのか?
歯科医院で行っている処置は、髪を整えたり、料理を提供したりするサービス業とは異なり、お体を傷つけないように行う「精密な外科手術(医療行為)」です。そのため、以下のような理由から時間の帳尻合わせをすることができません。
1. 麻酔の効き具合や、出血の状況はコントロールできません
人の体は機械ではないため、麻酔がしっかり効くまでに時間がかかったり、抜歯などの処置後に出血が止まるまで予想以上に時間がかかったりすることがあります。時間が迫っているからといって、麻酔が効いていない状態で無理に削ったり、出血が止まっていないのにそのままお帰ししたりすることは、絶対にできません。
2. 急ぐことは「医療事故のリスク」を跳ね上げます
歯科治療は、ミリ単位の非常に細かな空間で、高速回転する器具や鋭利な刃物、様々な薬品を使用します。もし「あと10分で終わらせなきゃ」と医師やスタッフが焦って処置を行うと、お口の中を傷つけてしまったり、見落としが発生したりするリスクが非常に高くなります。当院では、どのような理由があっても、安全性を犠牲にして治療スピードを優先させることはいたしません。

3. 接着剤や型取りの材料が固まる時間は変えられません
被せ物をくっつける接着剤や、歯の型を取る材料には、化学的に「完全に固まるまでの時間(数分間)」が厳密に決まっています。これを急いで外してしまうと、せっかく作った被せ物がすぐに外れたり、ズレたりして、結局やり直しの原因になり、将来的に患者様の時間をさらに奪うことになってしまいます。
後に予定がある日の受診について「3つのお願い」
皆様が安心して、かつ予定通りに受診していただけるよう、当院から以下のルールとご協力をお願いしております。
【最重要】来院前に必ずお時間をお伝えください
「〇時までに出たい」というご予定がある場合は、チェアーに座ってからではなく、必ず来院される前のお電話でお申し出ください。 事前に分かっていれば、逆算して「今日は時間内に終わる処置だけにする」「時間がかかる処置は次回に回す」といった安全なスケジュール調整が可能になります。
治療内容の変更や中断をご了承ください
受付時にお時間を伺った結果、予定されている処置がその時間内に安全に終わらないと判断した場合は、当日の治療内容を「応急処置のみ」に変更したり、別日に延期させていただく場合がございます。
時間に余裕を持ったご予約をお願いいたします
医療の特性上、どうしても予期せぬトラブルで診療が前後することがあります。当院を受診される日は、できるだけ後ろの予定に15〜30分ほどの余裕を持った時間帯でご予約をお取りいただけますと幸いです。

まとめ
当院が最も優先すべきは、患者様の「ご予定」ではなく、患者様の「お体の安全と治療の確実性」です。
雑で危険な治療になってしまうくらいであれば、私たちは「今日はここまでにして、次回しっかりやりましょう」と判断いたします。すべては皆様の健康を守るための選択ですので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
