子どもの虫歯「早く削って治して!」が実は一番危険?
木更津市の子どもの歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
大切なお子さまの歯に虫歯が見つかると、親御さまとしては「一刻も早く治して、安心させてあげたい」と焦るお気持ちになりますよね。

お子さまを想うからこそ、早く終わらせてあげたいというお気持ちは、私たちも痛いほどよく分かります。
しかし当院では、お子さまが初めて来院されても、いきなり歯を削るような治療は原則として行いません。
なぜなら、目先の「早さ」だけを優先してしまうことが、結果としてお子さまの将来の歯を傷つけてしまうリスクがあるからです。
今回は、当院がお子さまの治療でいちばん大切にしている方針と、治療をしっかり成功させるために、保護者の皆さまにお願いしたい「たいせつなお約束」をお話しさせてください。
1. 歯医者さんを「怖くない場所」にするための、はじめの一歩
当院では、お子さまが「① 自分で治療椅子に寝られる」「② 上手にお口を開けていられる」という2つのステップをクリアしてから本格的な治療に入ります。それまでは、まずは雰囲気に慣れるための練習をステップに分けて行っています。

もし、泣いて嫌がるお子さまを無理やり押さえつけて治療してしまったらどうなるでしょうか。
お子さまの心に強い恐怖心が残り、一生消えない「歯医者トラウマ」になってしまうかもしれません。そうなると、大人になってからも歯医者に通えなくなり、結果として若くして大切な歯を失うことにつながってしまいます。
最初に少しだけ「慣れる時間」をいただくことが、結果としていちばん安全で、いちばんスムーズに治療が終わる近道になります。
2. 虫歯をくり返さないために。いちばん重要なのは「お家の環境」です
もう一つ、お子さまの歯を一生守るために、とても大切なお話をさせてください。
「早く治療を進めてほしい」というご要望をいただくこともありますが、実はお口の中に汚れ(プラーク)がたくさん残った状態のまま無理に詰め物をしても、高い確率でその隙間から虫歯が再発してしまいます。
まだ自分でお口の管理ができない小さなお子さまにとって、「虫歯ができやすい環境(日々の食習慣やハミガキの状態)」をコントロールしてあげられるのは、一番近くにいる保護者の方だけです。

少し耳の痛いお話かもしれませんが、どれだけ綺麗に虫歯を削っても、お家でのプラークコントロール(仕上げ磨きや、おやつの習慣)が改善されなければ、すぐにやり直しの治療が必要になり、何度も削られた歯はどんどん寿命が縮んでしまいます。
そのため当院では、お家でのプラークコントロールが改善されていく見通しが立たない限り、原則として治療には進みません。 虫歯を治すのは私たちですが、虫歯にならない環境を作ってあげられるのは親御さまです。ぜひ、今日から一緒にお家でのケアを頑張っていきましょう!
3. 「指定の予約通りに通院すること」が、早期治療へのまわり道のないルートです
お子さまが治療や練習に慣れるためには、間隔を空けずに計画的に通院することが不可欠です。
練習のために「次は◯ヶ月後くらいに来てくださいね」とお伝えしているにもかかわらず、予約の間隔が大きく空いてしまったり、キャンセルが続いてしまったりすると、お子さまは前回の感覚を忘れ、また一からのスタートに戻ってしまいます。
これでは、治療を始めたくてもなかなか進めることができません。
「早く治療を終わらせてあげたい」と思われるからこそ、まずは私たちが指定した間隔でのご予約・ご通院をスケジュール通りに守っていただくよう、ご協力をお願いいたします。

まとめ:お子さまの未来のために、最高のチームになりましょう!
当院の小児歯科は、一見すると「すぐに削ってくれない、ちょっと厳しい歯医者さん」に思えるかもしれません。
しかしすべては、「お子さまに一生、自分の歯で美味しくご飯を食べてほしい」「歯医者さんを嫌いになってほしくない」という、プロとしての強い願いがあるからです。
親御さまと私たちがしっかりと手を組み、同じ方向を向いて進むことが、お子さまにとって一番の幸せです。一生モノの健康なお口を育てるために、ぜひ私たちを頼っていただき、一緒に力を合わせてがんばりましょう!
皆さまのご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。
