入れ歯の金属が目立たない5つの方法|費用と寿命
木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
歯科医院を訪れる患者様の中で、入れ歯の「噛み合わせ」と同じくらい多くの方が相談されるのが「見た目」の問題です。特に部分入れ歯を使用されている方の多くが、「笑った時に銀色のバネが見えてしまうのが恥ずかしい」という切実な悩みを抱えています。

保険診療で作製する部分入れ歯には、入れ歯を固定するために「クラスプ」と呼ばれる金属のバネが必須です。このバネは、残っている自分の歯に引っ掛けて入れ歯を安定させる重要な役割を果たしますが、どうしてもギラギラとした金属光沢が口元で目立ってしまいます。

この「金属のバネが見える」という事実は、単なる外見の問題に留まりません。
「老けて見られるのではないか」という不安
口元を手で隠して笑う癖がついてしまう
人と会って食事をするのが億劫になる
旅行先での写真撮影を避けてしまう
このように、QOL(生活の質)を著しく下げてしまう原因にもなり得るのです。現在では、金属を一切使わない方法や、金属を外から見えない場所に隠す高度な技術が確立されています。この記事では、あなたの笑顔を取り戻すための具体的な「目立たない入れ歯」の選択肢を深く掘り下げて解説していきます。
ノンクラスプデンチャー(金属バネのない入れ歯)の特徴・メリット・デメリット
見た目を気にする患者様から最も選ばれているのが「ノンクラスプデンチャー」です。これはその名の通り、クラスプ(金属のバネ)がない入れ歯のことを指します。

特徴とメリット
ノンクラスプデンチャーは、金属の代わりに柔軟性と強度を兼ね備えた特殊なプラスチックを使用します。
・究極の審美性: 歯ぐきの色に非常によく馴染むピンク色の樹脂で歯を固定するため、至近距離で会話をしていても、入れ歯を入れていることがほとんど分かりません。
・装着感の向上: 金属製の入れ歯に比べて非常に軽く、薄く作ることができるため、口の中の違和感が軽減されます。
・残った歯への優しさ: 金属のバネは、支えとなる歯を締め付けて負担をかけることがありますが、樹脂による固定は適度な弾力があるため、周囲の歯へのストレスが少ないという側面もあります。

費用と寿命(注意点)
メリットが多い一方で、いくつかの注意点も存在します。
・費用: 保険適用外(自費診療)となります。相場は欠損している歯の数によりますが、10万円から30万円程度です。
・寿命: 素材の特性上、3年から5年程度で素材の変色や、樹脂の弾力性が低下することがあります。また、プラスチックであるため、割れたりバネが緩んだりした際の修理が非常に難しく、多くの場合で作り直しが必要になります。
・適応の限界: すべてのケースで可能というわけではなく、残っている歯の本数や位置によっては、噛む力を維持するために内側にだけ金属を使用する「金属床併用型」を推奨する場合もあります。

磁石・アタッチメントでより安定して目立たない最新選択肢
「ノンクラスプデンチャーよりもさらに安定させたい」「もっと自分の歯のように噛みたい」という方には、バネという概念そのものをなくした高度な治療法があります。
磁性アタッチメント(磁石式入れ歯)
残っている自分の歯の根に「磁性金属」を埋め込み、入れ歯側に「小型磁石」を取り付ける方法です。

メリット: バネが一切不要になるため、見た目が非常に自然です。また、磁力でピタッと吸い付くように装着されるため、着脱が非常に簡単で、お手入れもしやすいのが特徴です。
費用: 自費診療(1歯あたり数万円の加算+入れ歯本体代)。
あなたにぴったりの「目立たない入れ歯」はどう選ぶべきか?
「目立たない入れ歯」には多くの種類があり、どれを選べばいいか迷われることでしょう。アドバイスは、以下の3つの基準で選ぶことです。
「何を一番重視するか」を明確にする
・見た目: ノンクラスプデンチャーが第一選択です。
・快適さ:自費診療の入れ歯
・費用:保険診療では費用を抑えることができるが、見た目や快適さは求められない
残っている歯の健康状態を確認する
目立たない入れ歯を支えるためには、残っている歯の土台がしっかりしている必要があります。歯周病が進行している場合は、まずその治療を優先しなければ、どんなに高価な入れ歯を作っても長持ちしません。
将来のメンテナンス性を考える
自費診療の入れ歯は、壊れた時の修理が特殊な場合があります。「遠くの有名な歯医者」で作るよりも、定期的に通いやすく、異変があった時にすぐ調整してくれる主治医のもとで作るのが、結果として最も長く使えるコツです。

