陽光台ファミリー歯科クリニックは千葉県木更津市、内房線君津駅が最寄りの歯科クリニックです

〒292-0826 千葉県木更津市畑沢南5丁目22番27号
インスタグラム
youtube
MENU

News

奥歯の虫歯が「治療できない」と言われたら?抜歯を避ける最新治療と残せる基準

木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀

「奥歯がズキズキと激しく痛む」「大きな穴が開いて食事がしにくい」……。

そんな決死の思いで歯科医院の門を叩いた際、歯科医師から「残念ですが、この歯はもう治療できません。抜歯しましょう」と告げられたら、誰しもが目の前が真っ暗になるような衝撃を受けるはずです。「たかが虫歯なのに、今の医療で治せないの?」と疑問に思うのも無理はありません。

頭痛

しかし、歯科医師が「治療できない」と判断する裏側には、単に「虫歯を削って詰める」という作業が物理的に不可能であること以外にも長期的な視点が存在します。歯科医療の目的は、単に穴を塞ぐことではなく、その歯を使って「生涯にわたって健康に食事ができること」です。

食事をする高齢者

特に奥歯(大臼歯)は、私たちが食事をする際に体重の数倍から、食いしばり時には100kg以上の圧力がかかる、お口の中で最も過酷な環境にある歯です。無理に延命治療を行っても、数ヶ月で根元から折れてしまったり、周囲のあごの骨を溶かすほどの深刻な膿(感染)を広げてしまったりする場合、それは患者様にとって「利益」ではなく「不利益」をもたらす治療になってしまいます。

本記事では、なぜ「治療不可」という診断が下されるのか、そして本当にその歯を諦めるしかないのか、最新の歯科医療が提示できる「残すための選択肢」を詳しく解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたの歯を守るための具体的な道筋が見えているはずです。

 

歯科医師が「保存不可能」と判断する4つの決定的なケース

歯科医師が抜歯を勧める際、そこには必ず明確な「保存不可能な根拠」があります。代表的な4つのケースを詳しく見ていきましょう。

1. 歯根破折(しこんはせつ)

根っこが真っ二つに割れている これは奥歯を失う原因のトップクラスです。特に神経を抜いた後の歯は、枯れ木のように脆くなっています。そこに強い噛み合わせの力が加わると、歯の根っこが縦にパカッと割れてしまうことがあります。根っこが割れると、その隙間に細菌が入り込み、歯ぐきが腫れ、骨が急速に溶けていきます。接着剤でつける試みもありますが、多くの場合、予後が非常に悪いため抜歯と判断されます。

破折

2. 残根状態(ざんこんじょうたい)

歯の頭が消失している 虫歯が進行しすぎて、歯ぐきから上の部分(歯冠)が完全に溶け落ちてしまった状態です。歯科治療で被せ物(クラウン)を作るには、土台を支えるための「フェルール(健康な歯質の立ち上がり)」が必要です。これが全く残っていない場合、どんなに高価な被せ物をしてもすぐに外れたり、土台ごと折れたりしてしまうため、物理的に治療不可とみなされます。

虫歯の進行

↑「C4」の状態

3. 重度の歯周病

土台となる骨が消失している 虫歯そのものが小さくても、歯を支えている「歯槽骨」が歯周病によって破壊されている場合です。家で例えるなら、柱はしっかりしていても地面が液状化現象を起こしているような状態です。指で触ってグラグラと動くような段階(動揺度3度以上)では、虫歯治療を施しても噛む力に耐えられず、抜歯を避けられません。歯周病について詳しくはこちらをご覧ください。

歯周病の進行とよくある症状

4. 難治性の根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

歯の根の先端に大きな膿の袋(嚢胞)ができているケースです。根管内(神経の管)の形状が非常に複雑であったり、過去の治療で器具が折れ込んでいたりして、感染源を完全に取り除くことが不可能な場合、再発を繰り返して周囲の健康な歯まで巻き込むリスクがあるため、抜歯が選択されます。

根尖性歯周炎

 

 

抜歯を回避できる可能性のある「自費診療」と「特殊技術」

保険診療には「使用できる材料」や「かけられる時間」に厳格なルールがあります。そのため、一般的な歯科医院で「抜歯」と言われたケースでも、マイクロスコープや特殊な技術を駆使する「自費診療」であれば、歯を残せる可能性が残っています

1. マイクロスコープを用いた精密根管治療

肉眼では見えない根管の内部を最大20〜30倍に拡大して治療します。汚染物質を徹底的に除去し、神経の枝分かれまで精密に殺菌することで、従来の「手探りの治療」では治らなかった膿の袋を消退させることが可能です。当院での精密根管治療について詳しくはこちらをご覧ください。

2. 意図的再植(いとてきさいしょく)

どうしてもお口の中では器具が届かない、あるいは治療が困難な場合、一度あえて慎重に歯を抜きます。お口の外で(顕微鏡下で)病巣を確実に取り除き、修復した上で、再び元の抜歯窩に戻すという高度な術式です。奥歯の複雑な根の病気に非常に有効な場合があります。

※術中の映像が流れますのでご注意ください

3. 歯冠長延長術(クラウンレングスニング)

外科的に歯ぐきや骨のラインを少し下げることで、埋もれていた健康な歯を露出させる手術です。エクストリュージョンと同様に、被せ物の維持に必要な部分を確保するために行われます。

これらの治療は専門的な設備と熟練した技術が必要ですが、「自分の歯を残したい」という強い希望がある場合、検討すべき強力な選択肢となります。当院では上記全て対応可能ですので自分の歯を残したいという方はまずは一度ご相談ください。

 

もし抜歯になったら?奥歯を失った後の「3つの選択肢」と放置のリスク

あらゆる手を尽くしても抜歯を避けられない場合もあります。その時、最も大切な心構えは「抜いて終わりではない」ということです。抜歯した隙間を放置すると、人間の体は驚くべき早さで変化し始めます。

隣の歯が空いたスペースに倒れ込み、噛み合っていた反対側の歯は「相棒」を求めて伸びてきます。これが原因で全体の噛み合わせが狂い、肩こりや頭痛、最悪の場合は他の健康な歯までドミノ倒しのように失う「崩壊の連鎖」が始まります。これを防ぐための代表的な3つのリカバリー方法を紹介します。

1. インプラント治療

あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込む方法です。他の歯を削る必要がなく、独立して機能するため、天然の歯とほぼ同じ強度で噛むことができます。自分の歯のような感覚を取り戻せる、現代で最も推奨される治療法の一つです。

インプラント

2. ブリッジ治療

固定式の被せ物 抜けた歯の両隣を削り、橋をかけるように3本繋がった被せ物を装着します。固定式なので違和感は少ないですが、支えとなる両隣の歯に大きな負担がかかるため、将来的にその歯の寿命を縮めるリスクを伴います。

ブリッジ

3. 入れ歯(部分入れ歯)

手軽な取り外し式 隣の歯を大きく削る必要がなく、多くのケースで適応可能です。ただし、噛む力は天然歯の20〜30%程度に落ち、金具(クラスプ)が見えることや、毎食後の洗浄が必要といったデメリットもあります。

部分入れ歯

それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身の10年後、20年後の生活をイメージして選択することが重要です。インプラント・ブリッジ・入れ歯の選択について詳しくはこちらもご覧ください。

 

後悔しないために:セカンドオピニオンと予防歯科の重要性

「抜歯」という宣告を受けた時、それをそのまま鵜呑みにする必要はありません。歯科医療は日進月歩であり、歯科医師によって得意分野や考え方は千差万別です。納得がいかない場合は、迷わず「セカンドオピニオン」を求めてください。

「ある医院では抜歯と言われたが、別の医院ではマイクロスコープを使って残せた」という事例は決して珍しくありません。もちろん、どの歯科医師が見ても「抜歯が最善」という結論になることもありますが、複数の専門家の意見を聞くことで、「なぜ抜かなければならないのか」を深く納得でき、次のインプラントや入れ歯のステップへ前向きに進めるようになります。

そして、最も強調したいのは、「治療できない」という状況を作り出さないための予防歯科の重要性です。 奥歯は最も虫歯になりやすく、かつ治療の難易度が高い場所です。痛みが出てから受診するスタイルでは、いつか必ず「治療の限界点」がやってきます。

定期メンテナンスに通っていれば、虫歯は「穴が開く前」や「小さな詰め物で済む段階」で見つけることができます。プロによる徹底的なクリーニングは、あなたの大切な奥歯を生涯守り抜くための、最も安価で最も確実な投資なのです。

 

まとめ

「奥歯の虫歯が治療できない」と言われたからといって、絶望する必要はありません。そこには必ず医学的な理由がありますが、同時に現代の自由診療技術を用いれば、救える可能性があることも事実です。

抜歯が必要な主な理由: 歯根破折、過度な歯質欠損、重度の歯周病など。

諦める前の選択肢: マイクロスコープによる精密根管治療や意図的再植など。

抜歯後の対応: 放置は絶対NG。インプラント、ブリッジ、入れ歯で噛み合わせを守る。

最良の対策: セカンドオピニオンで納得のいく答えを見つけ、今後は予防歯科で再発を防ぐ。

あなたの歯は、替えの効かない一生のパートナーです。もし「治療不可」と告げられて悩んでいるなら、まずは信頼できる歯科医師に相談し、あらゆる選択肢を検討してみてください。

「本当に抜くしかないの?」と不安な方は、当院の精密検査とカウンセリングで、歯を残せる可能性を探ってみませんか?まずはお気軽にお問い合わせください。

初診の方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)、再診の方はお電話でご予約をお取りください。

受付