陽光台ファミリー歯科クリニックは千葉県木更津市、内房線君津駅が最寄りの歯科クリニックです

〒292-0826 千葉県木更津市畑沢南5丁目22番27号
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【虫歯治療の最前線】削らない治療、進む再生治療

歯が再生するって本当ですか?

こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。

年の瀬になると、なぜか虫歯が疼く様な感覚になりませんか?虫歯は無いはずですが、、気のせいですかね?
年末になると会食の機会が増え、いつもとは違う時間、量の食事になります。また過密気味のスケジュールにもなりますので、疲れも溜まってしまいます。

めまい

口腔内衛生が悪化する条件が揃っているとも言えます。しかしながら年内滑り込み歯科治療は避けたいものです。(それでなくても忙しいのに、さらに通院という予定を増やしてどーすんの?)
ですが、痛いのは我慢する必要はありません。ピンチの時はご遠慮なくご連絡下さい。

今の時代、皆さん、本当に口腔内衛生の意識が高く、昔の話に聞くような歯が虫歯で真っ黒なんていうお子さんは見かけませんよね。とても素敵な事です。それゆえに、ちょっとした虫歯も気になってしまうのも事実です。そんな皆さんの心に添うべく、歯科治療の世界も日々進歩しています。

マイクロスコープを使用した治療

みなさんが目や耳にする虫歯治療の最前線の話は大きく2つあると思います。
某テレビ局で特集もしていましたね。こんな治療もできるんだとわくわくされた方もいらっしゃると思います。でも一番大切なことってその最新治療が自分にどんなメリットをもたらすのかということではありませんか?
医療従事者であれ、患者さんとしてであれ、目指すは苦痛や不具合が解消され、この治療をして良かったと心から思える状態になることではありませんか?
そんな事を思いながらお話をさせて頂きますね。

今、SNSやテレビ等で言われている歯科治療の多くは、1つ目は「削らない治療」そして2つ目は「再生治療」かと思います。

一言で「虫歯」といいますが、その程度により治療法が大きく異なります。
虫歯治療について詳しくはこちらで。
虫歯の進行を踏まえながら順番にお話をさせて頂きますね。

虫歯の進行

1.虫歯の初期
これは歯の表面のエナメル質が、わずかに溶けている状態です。自覚症状はほとんどない時期で自分での発見は難しいかもしれません。フッ素塗布などの処置をして、歯の再石灰化を促すことで自己修復出来る可能性があります。

2.虫歯の中期
これは歯の内部まで虫歯が進行した状態です。
この時期の虫歯の治療は歯科医院、歯科医師の判断によって対応が異なります。
治療法の1つとして「削らない歯医者」を看板にあげる歯科医院もたくさんあります。ググってみてください。結構あるでしょう。
これはMI(ミニマルインターベンション)と呼ばれる考え方によるもので、歯の構造や神経への負担をできるだけ少なくし、本当に悪くなったところだけを削り修復しようというものです。

患者さんの立場で語るなら、歯を削るときの振動やキュイーンという音はあまり気持ちの良いものではありませんよね。

虫歯治療

小さなお子さんなら音だけで泣いたり暴れたりしそうです。当院でしたらお子さんは治療中にアニメなどを見ることも出来るので、それほど苦痛ではないのかもしれませんが、全ての歯科医院がそのような対応が出来る訳ではありません。
歯を守るという視点でも治療を受けられる患者さんの快適さという視点でも「削らない治療」は意味があるのです。

どういう治療が削らない治療なの?
●レーザーによる治療
ドリルで虫歯を削ると虫歯では無い健康な歯も多少は削られてしまいます。削られてしまった歯は再生しません。 MIの考え方からもそれは避けたいものです。そこで登場したのがピンポイントで治療出来るレーザーなのです。機械の種類によって多少は異なるのですが、実は「削らない治療」を看板に掲げていなくとも多くの歯科医院でこの機械は導入されています。
「じゃあ、治療は全部レーザーでやれば良いじゃない」と誰もが思いますよね?
しかしその様に出来ない理由があるのです。技術的なことだけではなく、患者さんが何をもって良しとするのかという問題ともなるのです。

Er:YAGレーザーアドベール SH

方法としては、レーザーを虫歯部分にピンポイントで照射させます。水分を含んだ虫歯の部分だけを蒸散させ除去していくのです。そして除去した部分を保護し、細菌感染を防ぐために詰め物(レジン.インレー)で修復するのです。

デメリットとして一度に削れる範囲が限られてしまう為、治療に時間がかかってしまう事、一部保険適応の治療もありますが、保険適応外となる場合も多く、患者さんの費用負担が大きくなる可能性がある事、大きな虫歯、レーザーの届きにくい歯の隙間の虫歯などレーザーの効果が期待出来ない治療がある事(ドリルで大きく削った方が治療効果がでる場合)、レーザーの熱による一時的な知覚神経麻痺の可能性がある事などがあげられます。

▼レーザーを使用した虫歯治療

もう一つの削らない治療方法として
●虫歯を溶かす治療法
カリソルブ治療と呼ばれるこの治療法は、スウェーデンのイエテボリ大学の歯科医師が発案したものです。次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸配合の薬剤で虫歯部分を軟らかくし、除去します。健康な歯まで削ってしまう心配はなく、痛みが少ない、神経を残せる可能性が高くなるなどのメリットが考えられます

デメリットとしては、治療対応範囲が狭く、初期の浅い虫歯に限られてしまう事と、保険適用外なので費用が高めとなってしまう事です。

3.虫歯の末期
虫歯が、歯の内側の神経まで達した状態をさします。「冷たいものがしみる」などの不快な症状が出て、激しい痛みを伴う事もあります。さらに症状が進むと歯冠部分がほとんど溶けてなくなってしまいます。虫歯が歯根にまで到達し、神経が死んでしまい、歯根の先に膿が溜まってしまう事もあります。

この段階になると虫歯治療としてのレーザーはほとんど使えません。

そして今話題の再生治療となるのです。
●象牙質再生治療
2023年実用化された治療法です。象牙質再生治療は、歯髄再生治療と合わせて行われます。歯のエナメル質は一度失われると元通りにはなりませんが、エナメル質の下にある象牙質は再生可能です。

歯の構造

親知らず、乳歯など抜歯後の歯から取りだした象牙質を加工し神経組織の上に置くと、歯髄組織の働きにより、象牙質として歯の一部となることを利用した方法です。歯髄幹細胞を使って象牙質と歯髄の両方を再生させるのです。

この治療法は、虫歯は神経まで達しているが、神経そのものはまだ生きている状態の時に使われ、神経を何とか残したい場合に適用されます。つまり被せ物や詰め物をする場合や進行した末期の虫歯で歯が深く損傷した場合に行われるのです。歯は傷んでしまったが、神経を抜きたくない人向けの治療法です。今までであれば歯を残せなかった人も歯を残せる可能性を含んだ治療法と言えます
象牙質再生治療のメリットとして、治療後は歯の厚みが増すので歯が折れるといったリスクを下げることができるといいます。

一方デメリットは、治療が非常に長期に渡り、費用も保険適応外の為高額になる点です。また新しい治療法でもあり、結果に対する長期的な考察も行える段階ではなく、判断が難しい点です。

いかがでしたか?
噂の虫歯治療の最前線。
当院では患者のみなさんが納得出来る治療を行えるよう日々努力しております。
どうかみなさんのご希望を遠慮なくお伝え下さいね。