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セラミックの詰め物が割れた!原因と放置してはいけない理由と治療法

木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀

時間や費用をかけて治療したセラミックの詰め物が、「カツン!」と割れてしまうと、本当にショックですよね。

「もう一度治療しないといけないの?」「セラミック治療は失敗だったの?」と、多くの不安を抱えていることでしょう。

しかし、ご安心ください。セラミックは天然歯に近い優れた審美性と強度を持つ素材ですが、割れてしまうのには必ず理由があります。そして、適切な対処法を知っていれば、その後の再発を防ぐことも可能です。

この記事では、以下の点について分かりやすく徹底的に解説します。

なぜ割れたのか? – 根本的な原因

放置するとどうなる? – 知っておくべきリスク

最適な再治療の方法 – 選択肢と費用

この記事を読んで、割れた時の正しい対処法と、今後長くセラミックを使い続けるための知識を手に入れてください。

 

🦷 割れる主な原因は?噛み合わせ・食いしばり・設計ミス

セラミックの詰め物が割れる原因は一つではありません。患者様の口腔内の状態や、治療時の状況など、複数の要因が関わっています。

1. 噛み合わせの強い力(外力)
これが最も多い原因です。

集中する過度な力: 特に奥歯のセラミックは、食事の際などに非常に強い力がかかります。一部の特定の歯だけに強い当たりがある場合、その部分に応力が集中し、セラミックが耐えきれずに欠けたり割れたりします。

歯ぎしり・食いしばり: 無意識に行われる歯ぎしり(グラインディング)や食いしばり(クレンチング)は、日中の数十倍もの強い力が長時間、歯と詰め物にかかります。寝ている間にこの力が加わることで、素材の疲労が蓄積し、やがて割れてしまいます。

歯ぎしりうるさい

2. セラミックの厚みや設計上の問題
詰め物(インレー)の設計が不十分だった場合にも割れやすくなります。

薄すぎる部分: セラミックは一定の厚みがないと強度を維持できません。詰め物の端や、歯を削る量が少なかった箇所など、薄すぎる部分があると、そこが弱点となって割れやすくなります。

3. 接着剤の劣化や虫歯の再発
治療から時間が経過すると、詰め物と歯をくっつけている接着剤が少しずつ劣化することがあります。

接着面から水分の侵入などがあると、詰め物と歯の密着度が下がり、隙間に力が集中して割れたり、中が二次的な虫歯になってしまい、残っている歯の強度が落ちて割れることもあります。

 

🚨 【危険】割れた詰め物を放置してはいけない理由

「少し欠けただけだから大丈夫だろう」と割れた詰め物を放置するのは非常に危険です。放置することで、より大掛かりな治療が必要になるリスクが高まります。

1. 詰め物の下の「二次的な虫歯」の再発
これが最も避けるべきリスクです。

詰め物が割れたり欠けたりすると、その段差や隙間にプラークや細菌が溜まりやすくなります。特にセラミックの下の「歯」の部分は、割れ目から細菌が容易に侵入し、気づかないうちに虫歯が進行してしまいます。これを二次カリエスと呼びます。

2. 歯自体の「破折」や「ひび」
詰め物が欠けるほどの強い力がかかっていた場合、残っているご自身の歯にも「ひび」が入っている可能性があります。

クラック

詰め物を外した際に歯のひびが進行していることが判明すると、最悪の場合、歯が縦に割れてしまい、抜歯せざるを得ない状況に繋がります。

3. 知覚過敏や痛み
詰め物が外れたり、欠けたことで象牙質(歯の内側のデリケートな部分)が露出すると、冷たいものや熱いものがしみやすくなる知覚過敏を引き起こします。

4. 対合歯(噛み合う歯)を傷つける
割れて鋭利になったセラミックの破片の角が、噛み合う相手の歯のエナメル質を削ったり、歯ぐきや舌を傷つけたりする可能性があります。

少しでも割れや欠けに気づいたら、必ずすぐに歯科医院を受診してください。

 

⚙️ 割れた場合の具体的な再治療法と費用感

割れた詰め物を再治療する場合、現在の状況や原因に応じていくつかの選択肢があります。

1. 再度セラミックインレー(詰め物)を作成する
割れた原因が、外力(過度な噛み合わせ・食いしばり)による一時的なもので、歯自体のダメージが少ない場合、新しいセラミックインレーを作成し直します。

ポイント: 前回の反省を活かし、厚みを確保できるよう削り方を調整したり、割れにくい素材(例:ジルコニア)を検討したりします。

費用感: 自費診療のため、前回と同程度の費用がかかることが一般的です。

2. セラミッククラウン(被せ物)に変更する
二次的な虫歯が大きく進行していたり、残っている歯の量が非常に少なくなっていたりする場合、詰め物ではなく歯全体を覆う被せ物(クラウン)に変更することを推奨します。

メリット: 歯全体を保護するため、詰め物よりも強度が増し、再破折のリスクを減らせます。

費用感: インレーよりもやや高額になることが多いです。

セラミックス・ジルコニア

3. 素材を変更する
どうしても噛む力が強く、セラミックの再治療に不安がある場合は、セラミックよりもさらに強度が高いジルコニアへの変更を検討することもあります。

選択の基準: 審美性を重視するか、強度と費用を重視するかによって変わります。

治療前に、必ず原因と費用、そして各素材のメリット・デメリットについて担当医と十分に相談しましょう。

 

✅ 割れを予防し、詰め物を長持ちさせるための対策

セラミックの詰め物を一度治療したら、可能な限り長く快適に使いたいですよね。割れを予防し、長持ちさせるための具体的な対策をご紹介します。

1. ナイトガード(マウスピース)の使用
最大の原因である「歯ぎしり・食いしばり」に対抗する最も効果的な方法です。

夜間に装着するオーダーメイドのナイトガードが、歯にかかる過度な力を分散・吸収し、セラミックの割れや歯自体のダメージを大幅に防いでくれます。保険診療で作成が可能です。

2. 定期的な噛み合わせのチェック・調整
定期検診の際に、歯科医師に噛み合わせをチェックしてもらいましょう。

力の当たりが強すぎる部分(ハイポイント)がないかを確認し、わずかに削って調整することで、特定の箇所への応力集中を防ぐことができます。

3. 定期検診とクリーニング
3~6ヶ月に一度の定期検診は、単なる予防だけでなく、詰め物のチェックにとっても非常に重要です。

詰め物の周囲に小さなひびや欠けがないか

接着面に隙間ができて二次的な虫歯が発生していないか

といった早期の変化を発見し、小さな問題のうちに修理・再治療をすることで、大きな破折や抜歯のリスクを回避できます。

 

まとめ:セラミックが割れたら「すぐ歯医者へ」。適切な対処で長く快適に使いましょう

セラミックの詰め物が割れてしまった際の、原因、リスク、そして対処法について解説しました。

▼本記事の重要なポイント
・割れる主な原因: 噛み合わせの力(特に歯ぎしり・食いしばり)と、セラミックの厚み不足や設計の問題が大きい。

・放置は絶対NG: 割れや隙間から二次的な虫歯が進行したり、最悪の場合、歯自体の破折に繋がり抜歯のリスクが生じる。

・再治療の選択肢: セラミックインレーでの再作成、またはより強度のあるクラウン(被せ物)への変更を検討する。

・予防策: 割れを予防し長持ちさせるために、ナイトガード(マウスピース)の装着と、定期的な噛み合わせの調整・検診が最も重要である。

セラミックは非常に優れた治療法ですが、日々の強い力にさらされることでダメージを受けることがあります。割れに気づいた際は、不安にならず、まずは速やかに歯科医院を受診してください。適切な診断と治療、そして予防策を継続することで、セラミックを長く快適に、そして美しく使い続けることができます。

笑っている女性の口元

 

セラミックの割れ・欠けでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください

当院では、セラミックの詰め物が割れたり欠けたりした患者様に対して、以下の点を重視した再治療と予防を提供しています。

・徹底した原因究明: 単に詰め物を入れ替えるだけでなく、割れた根本的な原因(噛み合わせ、歯ぎしりの有無、設計上の問題)を詳細に診断します。

・最適な再治療の提案: 患者様の口腔内の状況、ご予算、そして審美性の希望に合わせて、セラミック、ジルコニア、クラウンへの変更など、複数の選択肢の中から最適な治療計画をご提案します。

・予防のためのサポート: 再発を防ぐためのナイトガード(マウスピース)の作成や、噛み合わせの精密な調整を積極的に実施しています。

セラミックの詰め物の割れは、放置すると歯全体を失うリスクにも繋がります。少しでも不安を感じた方、または他院で治療したセラミックのチェックをご希望の方は、まずは一度、お気軽にご連絡ください。

初診の方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)、再診の方はお電話でご予約をお取りください。

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