楽しい行楽シーズンにご注意を!自然の中に潜む毒
美しい曼珠沙華には、、、、
こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
少し秋の気配が感じられるようになってきましたね。最近、彼岸花をよく見かけます。
そんな折、埼玉県日高市の「巾着田曼珠沙華公園」の彼岸花が見頃を迎えたと9月27日の web news が伝えていました。3年前に私も見に行きました。
3ヘクタールに500万本の彼岸花が自生している姿は圧巻で赤の森に迷い込んでしまった様でした。美しいの一言です。
ヒガンバナは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、曼珠沙華と呼ぶ方もいらっしゃるかと思います。とてもなじみのあるこの花は、実は 原産地は中国大陸であると知っていましたか?日本においては史前帰化植物に分類されるそうです。
子供の頃から馴染みのあるこの花は、毒を持つと物心がついた頃には教わりました。毒を持つに相応しい燃えるような赤は怪しく、他の花とは全く分類が異なるものとして心に刻まれました。決して花瓶に生けられる事はない花。
別名の「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」はこの花を一層神秘的なものとします。サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味を持つそうです。お彼岸の頃に咲くということもあり、死者の魂があの世へと向かう道すがらに咲くとも言われています。
毒があると教わった彼岸花ですが、毒は、球根(鱗茎)部分に多く含まれていると聞きます。毒には「リコリン」や「ガラタミン」という物質が含まれています。これは人体に有害で、摂取すると腹痛や嘔吐を引き起こしますが、通常は死に至ることはまずないです。球根に強い毒があることから、田のあぜ道に植えて、ネズミやモグラなどの害獣の侵入を防いだとも言われています。墓地でもよく見かける理由も同様で、昭和初期頃まで一般的だった土葬の影響で、小動物に墓を荒らされない為だとも言われています。いずれにしても、彼岸花は植物のすべての部位にアルカロイド系の毒が含んでいるので、小さなお子さんやペットをむやみに近づけないにこした事はないかと思います。(見るだけなら問題ないですよ!)
彼岸花は毒と言われていますが、私は祖母から民間薬としての扱い方も教わっていました。かつては石蒜(セキサン)の名で浮腫全般の民間薬として使われていたという事ですが、私は鎮痛消炎薬としての扱いを習っていました。捻挫などをした時に、彼岸花の球根をすりおろしてガーゼや布に包み、患部に湿布するという方法です。花のある時期なら良いのですが、たいていは花はなく、庭で咲いていた時の記憶を頼りに土を掘り起こし球根を見つけ出すのです。私本人が患部に湿布したわけではないので効き目のほどはわかりませんが、腫れて熱を持った時、熱取りに有効だとも聞きました。「薬理」を学んでいる方ならきっと詳しく解説が出来るでしょう。
燃える様な赤の他にピンクや白の彼岸花を見かける事もあります。色が変わると印象も随分変わりますね。
暑さもやわらいで、お子さんとハイキングやキャンプなどアウトドアで過ごす機会も増えるかと思います。楽しい時間が事故につながらないように自然に対して、最低限の知識を身につけるられる事をおすすめします。毒草もですが、今の時期アレルギーの元となるブタクサも群生しています。スギやヒノキ花粉と異なり、花粉が小さく気管支まで入り込みやすいので、咳症状も出やすいので注意が必要です。
行楽シーズンでお出かけの機会が増えるとおろそかになってしまうのが歯磨きです。外での食事も増えるでしょう。楽しくてお子さんは歯磨きの「は」も頭から消えてしまいます。無理に楽しい時間を遮断する必要はありませんが、携帯用の歯ブラシやデンタルフロスを持ち歩き、トイレの折に声かけをするのも良いかもしれません。どんなものを持って行ったら良いのかわからない時は、来院時にお声がけ下さい。ご紹介させて頂きます。
安全に楽しく行楽シーズンをお過ごし下さい。