うちの子大丈夫?歯の生え変わりが早い・遅い理由と対処法
木更津市の子供の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
お子さまの歯の生え変わり時期について心配されている保護者の方は多くいらっしゃいます。まずは一般的な生え変わりの時期と、正常な個人差の範囲について理解しましょう。
標準的な生え変わり時期
乳歯から永久歯への生え変わりは、通常6歳頃から始まります。最初に下の前歯(中切歯)が抜け、同時期に6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯が生えてきます。その後、7-8歳で上の前歯、9-11歳で犬歯や小臼歯、12-13歳頃に第二大臼歯が生え揃い、全ての永久歯が完成します。
正常な個人差の範囲
歯の生え変わりには大きな個人差があり、これは正常なことです。一般的に、標準時期の前後1-2年程度の幅があります。例えば、最初の生え変わりが4-5歳で始まる子もいれば、7-8歳で始まる子もいます。
早い・遅いの判断基準
「心配な早さ・遅さ」の目安をお伝えすると、4歳未満で生え変わりが始まる場合や、8歳を過ぎても全く生え変わりが始まらない場合は、一度歯科医院での相談をお勧めします。ただし、これらの場合でも異常とは限らず、個性の範囲内であることも多くあります。
歯の生え変わりが早すぎる場合
外傷により乳歯が早期に脱落した場合、永久歯が予定より早く萌出することもあります。虫歯によって乳歯の根が早く吸収された場合も同様です。
<早すぎる場合のリスクと注意点>
永久歯が早く生えすぎると、顎の成長が追いつかず歯並びに影響する可能性があります。また、永久歯のブラッシングが不十分になりやすく、虫歯リスクが高まることがあります。早期に生えた永久歯は、まだ歯質が未熟な場合があるため、より丁寧なケアが必要です。ただし、早い生え変わり自体は病気ではないため、適切なケアを行えば問題ありません。
歯の生え変わりが遅い場合
歯の生え変わりが遅い場合も多くは正常な個人差の範囲内ですが、永久歯が何らかの理由で骨の中に埋まったまま(埋伏歯)になっている場合があります。
また、永久歯が先天的に欠如している場合もあります。
<遅すぎる場合のリスクと注意点>
適度な遅れは問題ありませんが、あまりに遅い場合は注意が必要です。乳歯が長期間残ることで、永久歯の萌出位置がずれたり、歯並びに影響したりする可能性があります。また、乳歯の根が吸収されずに残り続けると、永久歯の正常な萌出を妨げることもあります。
8歳を過ぎても全く生え変わりが始まらない場合や、部分的に生え変わりが止まってしまった場合は、レントゲン検査により永久歯の状態を確認することをお勧めします。
歯科医院を受診すべき目安と診断
どのような場合に歯科医院を受診すべきか、具体的な目安をお伝えします。
受診が必要な症状や時期
以下の場合は歯科医院での相談をお勧めします。
– 4歳未満で生え変わりが始まった場合
– 8歳を過ぎても全く生え変わりが始まらない場合
– 永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けない場合
– 永久歯の生える位置や方向が明らかにおかしい場合
– 生え変わりに伴って強い痛みや腫れがある場合
また、左右で生え変わり時期に大きな差がある場合(6か月以上)も、一度確認していただくと安心です。
歯科医院での検査内容
初診では、詳しい問診と口腔内診査を行います。必要に応じてレントゲン撮影により、永久歯の位置、方向、発育状態を確認します。パノラマレントゲンでは、全体的な永久歯の状況を一度に確認でき、先天欠如歯や埋伏歯の診断も可能です。
成長状況や家族歴も参考に、総合的に判断します。多くの場合、経過観察で十分ですが、必要に応じて適切な治療方針を提案いたします。
治療が必要な場合の対応
乳歯の抜歯が必要な場合、適切なタイミングで無痛的に行います。永久歯の萌出スペースが不足している場合は、歯列矯正の相談も行います。埋伏歯がある場合は、牽引治療や外科的対応を検討します。
どのような治療も、お子さまの負担を最小限に抑え、将来の健康な歯並びを目指して行います。
家庭でできるケアと予防方法
健康な歯の生え変わりを促すために、ご家庭でできることをお伝えします。
日常的な口腔ケア
生え変わり期は特に丁寧な歯磨きが重要です。乳歯と永久歯が混在しているため、歯ブラシが届きにくい部分があります。小さめの歯ブラシを使い、一本一本丁寧に磨くよう心がけましょう。フッ素入り歯磨き粉の使用により、新しく生えた永久歯の虫歯予防効果が高まります。また、永久歯が生えてきた部分は歯質がまだ未熟なため、より注意深いケアが必要です。
生え変わり期の注意点
グラグラした乳歯は、自然に抜けるまで待つのが基本です。無理に引っ張ったり、舌で触りすぎたりしないよう注意しましょう。硬い食べ物を避ける必要はありませんが、極端に硬いものは控えめにします。
定期的な歯科検診により、生え変わりの状況を専門的にチェックし、必要に応じて適切なアドバイスを受けることができます。3-6か月ごとの定期検診をお勧めします。
まとめ
お子さまの歯の生え変わり時期には大きな個人差があり、多くの場合は正常な範囲内です。標準的には6歳頃から始まり、13歳頃に完了しますが、前後1-2年の幅は問題ありません。歯科医院での受診が必要な目安として、極端に早い・遅い場合、永久歯と乳歯が同時に存在する二重歯列が長期間続く場合、生え変わりに異常な痛みや腫れがある場合があります。
心配な症状があれば早めに歯科医院へご相談いただき、お子さまの健康な永久歯の育成を一緒にサポートしていきましょう。生え変わり期は子どもの成長における重要な時期です。適切な知識と対応により、美しく健康な永久歯を育てることができます。
歯の生え変わりだけでなくお子さまのお口のお悩みは、木更津市の小児歯科、陽光台ファミリー歯科クリニックへお気軽にご相談ください!LINEまたはお電話(0438-38-4854)からご予約をお取りください。
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