あなたは難民になるか?医療難民になる危険性!高齢者社会の未来予想図!!
あなたの街の歯科医院はあなたが育てるのです。
こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
今回はちょっとかためのお話を!!
今、子育て中の皆さんは自分が医療、歯科医療の難民になるってこれっぽちも思っていませんよね?
例えば自分が歯科医療難民になるって想像つきますか?高齢になって歯が痛い、差し歯がぐらつくという時、近くに歯科医院がない、家まで来てくれる歯科医師がいないなんて事想像できますか?
私達は過疎地域に住んでいないし、住んでいる地域は充分な人口もあるから医療難民になるなんてあり得ないと思っていませんか?今だって歯科医院ってコンビニ並みにあるでしょっと言いたいのですよね!
子供の頃、政令指定都市近郊に住んでいた私ですが、近くに歯科医院はありませんでした。一番近い歯科医院は車で30分かかり、直接アクセス出来る電車やバスの便はありませんでした。ちょっとという気軽さで治療を受ける事は出来ませんでした。

徒歩圏で何件も歯科医院が選べる今の状況は何とも不思議です。これが子供の頃の状況に戻ってしまうのでしょうか?
先日、こんな記事を偶然見かけました。山陰中央新報デジタルの記事です。
島根の歯科医療「静かな崩壊」迫る 2035年、7.7万人が受療困難にというものでした。
日本の過疎地域は、2022年4月1日時点で全国の市町村の半数以上にあたる885市町村が指定されています。面積では国土の約6割を占め、北海道、奈良県、和歌山県、島根県などが過疎地域を多く抱えています。人口が流出すれば、当然そこで開業する歯科医院もなくなります。公的な医療機関もわずかな人の為にその場所で続けることは難しいでしょう。
その一方でダイヤモンド編集部によると、令和4年末における都道府県別の人口10万人当たりの歯科医師数は、東京・徳島・福岡で100人を超えていました。全国平均は81.6人です。この平均を超えていたのは10都府県に限られたものです。地域格差が顕著であることがわかりますね。「自分が住んでいる地域は問題ないわ。」と胸をなで下ろした方もいらっしゃるでしょう。本当に大丈夫なのでしょうか?

近年、国は歯科医師過剰を解消するべく歯学部の定員数や歯科医師国家試験の合格者数を絞り込んできました。さらに少子化が追い打ちをかけ、歯科医師数が減少するのは当然の流れでしょう。よって歯科医院数は2024年1月〜5月の5ヶ月間で計268施設が減少となっています。
歯科医院や歯科医師が減少する一方で、65歳以上の患者数は増加し続けています。歯科医師の年齢層も60~69歳が全体の23.1%を占め、50~59歳は22.0%と歯科医師も確実に高齢化が進んでいるのがわかります。
将来的にお住いの近くに歯科医院がないという方が多くなる可能性があるのです。

なぜ歯科医院が住まいから近い事が重要になるのでしょうか?
高齢になると当然、車の運転など自分自身での移動が難しくなります。また訪問歯科治療を利用するにしても現在のルールでは歯科医院から訪問治療出来る距離は定められています。
確かに以前に比べ歯科医療の内容は変化してきています。口腔内衛生に対しての意識の高まりもあり、昔のように虫歯で歯を全て失う人はまれです。しかし高齢になっても健康でいきいきとした生活を継続しようとすると歯科医院の存在は不可欠なのです。私達にとって、食べる、話すという行為は生きていくための重要なピースなのです。

「歯がないと認知症になりやすい」とよく言われます。
東北大学大学院の研究グループによると、70歳以上の高齢者を対象に行った調査において、「脳が健康な人」の歯は平均14.9本でしたが、「認知症の疑いあり」と診断された人は9.4本とのデータを目にしました。
また、歯周病菌が、アルツハイマー型認知症の原因となることも最近わかってきました。

歯の下には「歯根膜」という器官があり、噛むという行為により歯は歯根膜に約0.03㎜ぐらい沈み込みます。沈み込みは歯根膜の下にある血管を圧縮し、脳に血液を送り込むのです。これは脳に刺激を与えます。つまり噛めば噛むほど脳は活性化されるのです。

健康な歯を維持する事は、高齢時に生活の質を低下させる要因の一つである認知症の発症を防ぐ一要素となるのです。
ですから、高齢時こそお住いの近くに歯科医院が必要となるのです。
近い将来、医療、歯科医療難民にならない為に、高齢になったら引越すのが当然という時代がくるかもしれません。そうならない為にも身近な医療、歯科医療機関をみなさんの手で育てていく事が大切になるのではないかと思います。
どうか当院もみなさんの手でお育て下さい。

みなさんのお近くで最新、最適な歯科医療をご提供出来る医院でありたいと思います。
ご来院が難しい方は訪問歯科治療もご検討下さい。
