歯がしみるあなたへ|知覚過敏と虫歯の違いとセルフチェック方法
木更津市にある歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🌱5月も下旬に入り、だんだんと夏らしい気温になってきましたね(^^;;
気温が高くなると冷たい飲み物やアイスが欲しくなります。「冷たいものを飲むと歯がキーンとしみる」そんな経験はありませんか?
このような“歯がしみる”症状は、多くの人が一度は感じたことがあるでしょう。原因として考えられるのは、主に「知覚過敏」または「虫歯」です。
どちらも歯の内部にある神経が刺激されて痛みを感じるという点で共通しています。しかし、実際には原因も治療法も異なります。間違った自己判断で放置してしまうと、症状が悪化してしまうこともあります。
このブログでは、知覚過敏と虫歯の違いや治療法について、わかりやすく解説していきます。
知覚過敏と虫歯の違いをチェック|セルフ判断のポイント
「歯がしみる=虫歯」と思いがちですが、実は知覚過敏と虫歯では“痛み方”に明確な違いがあります。
◆ 知覚過敏の特徴
冷たいもの、歯ブラシの刺激などで一瞬だけピリッとしみる
刺激がなくなると痛みもすぐにおさまる
基本的に持続的な痛みはない
◆ 虫歯の特徴
冷たいもの・甘いもの・熱いものなど、複数の刺激でしみる
ズキズキとした痛みが続く、夜に痛むことも
進行すると何もしていなくても痛い
つまり、短時間のしみる痛みなら知覚過敏の可能性が高く、長時間続く痛みや複数の刺激でしみる場合は虫歯の疑いが強まります。
ただし、症状だけでは正確な診断はできません。どちらにしても早めに歯科医院での検査をおすすめします。
知覚過敏の原因とは?あなたの生活習慣に潜むリスク
知覚過敏は、虫歯や外傷だけが原因ではありません。実は、日常生活の中にひそむ“何気ない習慣”が、歯の表面を傷つけ、知覚過敏を引き起こしているケースが多くあります。
ここでは、知覚過敏を悪化させる主な生活習慣について解説します。
◆ 1. 強すぎる歯磨き(ブラッシング圧)
歯を「しっかり磨こう」として力を入れすぎると、歯の表面のエナメル質を削ってしまうことがあります。これが長期間続くと、歯の内側の象牙質が露出し、知覚過敏に。
🟡対策:やわらかめの歯ブラシを使い、軽い力でやさしく磨きましょう。
◆ 2. 酸性の飲食物の摂りすぎ(酸蝕症)
炭酸飲料、柑橘類、ワイン、スポーツドリンクなど、酸性の食品や飲み物を頻繁に摂取すると、エナメル質が溶けやすくなります。
🟡対策:酸性のものを摂った後はすぐに歯を磨かず、水でうがいをして30分ほど時間を空けましょう。
◆ 3. 歯ぎしり・食いしばり
無意識のうちに歯に大きな力がかかると、歯の表面が削れたり、歯の根元にひびが入ったりすることで知覚過敏が起こることがあります。歯ぎしり・食いしばりについて詳しくはこちら
🟡対策:就寝中の歯ぎしりがある場合は、ナイトガード(マウスピース)の使用がおすすめです。
◆ 4. 歯周病による歯ぐきの下がり
歯周病が進行すると歯ぐきが下がって歯の根元(象牙質)が露出しやすくなり、知覚過敏の原因になります。
🟡対策:定期的な歯科検診で歯周病を早期発見・早期治療しましょう。
◆ 5. ホワイトニングや過度なクリーニング後の一時的な影響
ホワイトニングや歯のクリーニングの直後は、一時的に歯が敏感になることがあります。これは一過性の知覚過敏で、数日で落ち着くことが多いです。
🟡対策:処置後は刺激の強い食べ物や飲み物を避け、必要であれば歯科で専用のケアを行いましょう。
知覚過敏は「いつの間にか日常生活のクセで起きている」ことが少なくありません。
もし「歯がしみるけど虫歯じゃない」と感じたら、まずはご自身の生活習慣を見直すことから始めてみましょう。
知覚過敏の治療法|歯科での処置と自宅ケア
「歯がしみる=もう治らない」と思っていませんか?
実は知覚過敏は、適切な治療とセルフケアで改善できる症状です。ここでは、歯科医院で受けられる処置と、自宅でできる予防・ケア方法について詳しくご紹介します。
◆ 歯科で行う主な治療法
1. 知覚過敏用の薬剤塗布
歯の表面にコーティング剤(シーラーやフッ素など)を塗布し、刺激をブロックします。即効性があり、症状が軽度の場合には1回の処置で改善することも。
2. レジン(樹脂)によるコーティング
歯の根元が露出している場合や、摩耗が強い場合はレジンでカバーして保護します。見た目も自然で、再発防止にも有効です。
3. マウスピース(ナイトガード)の作成
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合、歯を守るマウスピースを装着することで歯の負担を軽減し、症状の悪化を防ぎます。
◆ 自宅でできるセルフケア
1. 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
市販されている「知覚過敏用」の歯磨き粉には、神経への刺激をブロックする成分(硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなど)が配合されています。毎日の使用で少しずつ症状が緩和されます。当院がおすすめする知覚過敏用歯磨き粉「センシティブ」について詳しくはこちら
2. 正しいブラッシング習慣を身につける
・やわらかめの歯ブラシを使用
・軽い力で、小刻みに磨く
・歯ぐきを傷つけないよう注意
歯を守るには「丁寧に磨く」よりも「やさしく磨く」ことが重要です。
3. 酸性の食品や飲料に注意
酸の強いものを頻繁に摂取していると、エナメル質が溶けやすくなり知覚過敏が悪化します。飲食後はうがいをし、30分は歯磨きを控えましょう。
知覚過敏は、歯科での処置と日常のケアを組み合わせることで改善が期待できる症状です。「しみるけど様子見でいいかな」と放置せず、早めの受診とセルフケアを心がけましょう。
知覚過敏を予防するために|毎日の歯磨きでできること
知覚過敏は、日々の習慣を少し見直すだけで予防・改善が期待できる症状です。
ここでは、毎日の歯磨きを中心に、知覚過敏を予防するための具体的なポイントをわかりやすくご紹介します。
◆ 1. 歯ブラシの選び方に注意
知覚過敏を防ぐためには、「やわらかめ」の歯ブラシを選びましょう。硬すぎるブラシは歯の表面を削り、知覚過敏の原因となります。
▶おすすめ:毛先が細く、ソフトなタイプの歯ブラシ(市販の「知覚過敏用」も◎)
◆ 2. 力を入れず、優しく磨く
歯を強くゴシゴシ磨くと、エナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がったりすることがあります。
鉛筆を持つような力加減で、軽く小刻みに磨くのがポイントです。
▶目安:鏡を見ながら、「歯と歯ぐきの境目」をやさしくなぞるように磨く
◆ 3. 正しい歯磨きのタイミング
酸性の飲食物(ジュース、柑橘類など)を摂った後は、30分ほど時間を空けてから歯磨きを。すぐに磨くと、酸で柔らかくなった歯がさらに傷つくリスクがあります。
▶予防習慣:食後はまず水でうがい → 時間をおいてから歯磨き
◆ 4. フッ素入り・知覚過敏用の歯磨き粉を活用
知覚過敏用の歯磨き粉には、刺激を伝えにくくする成分や再石灰化を促すフッ素が配合されています。継続使用することで、しみる症状が緩和される場合があります。
▶使い方:1日2回、最低1ヶ月以上は継続してみましょう
◆ 5. 定期的な歯科検診を習慣に
どんなにセルフケアを頑張っていても、見えない部分のトラブルは自分では気づけません。
定期的に歯科検診を受けることで、知覚過敏の原因を早期に発見・対処できます。
▶目安:3〜6ヶ月に1回の受診がおすすめです
知覚過敏は、「正しく磨く」ことと「刺激を減らす生活習慣」が予防のカギになります。ちょっとした意識の変化で、将来の歯の健康を守ることができます。
「歯がしみるな…」と感じたそのときが、歯の健康を見直す絶好のタイミングです。
一時的な症状だからと軽視せず、セルフケアと歯科での診断・治療をうまく組み合わせて、健康な歯を守っていきましょう!
知覚過敏でお悩みの方は木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックへ一度ご相談ください。初めての方はLINEまたはお電話(0438-38-4854)からご予約ができます。