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食べる量が減ったのは“噛み合わせ”のせい?見逃せないサインと対処法

木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックのマイクロスコープデンタルアシスタントです🌱

「最近、食べる量が減った…」その悩み、実は“噛み合わせ”が関係しているかもしれません。

「以前より食事の量が少ない」「ごはんを残すことが増えた」と感じることはありませんか?こうした食欲や食事量の変化には、体調やストレスなどさまざまな要因が考えられますが、意外と見落とされがちなのが“噛み合わせの問題”です。

歯

噛み合わせが悪いと、しっかり噛めなかったり、顎に違和感を覚えたりすることで、食べること自体がストレスになり、結果的に食事量が減ってしまうことがあります。

この記事では、噛み合わせが食事にどう影響するのか、そのサインや対処法、予防のポイントまでわかりやすく解説します。ご自身やご家族の健康を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。

 

噛み合わせが悪いとどうして食事量が減るの?

噛み合わせが悪いと、なぜ「食べる量が減る」のでしょうか? その背後には、いくつかの明確な理由があります。

まず、噛み合わせがずれていると、特定の歯にだけ負担がかかり、噛むたびに痛みや違和感を感じるようになります。そのため、自然と噛む回数が減り、硬い食べ物を避けるようになってしまうのです。

また、しっかり噛めないと、食べ物がうまく細かくならず、飲み込みにくさを感じるようになります。これにより、「食べることがストレス」になってしまい、食事を楽しめなくなるケースもあります。

さらに重要なのが、「噛む」ことが脳や胃腸に与える刺激です。噛むことで脳は満腹感を感じ、消化器官も活発になります。しかし、噛む回数が減るとその信号も弱くなり、食欲がわかなくなるという悪循環に陥ることも。

このように、噛み合わせの乱れは単なる歯の問題ではなく、全身の健康や栄養状態にも深く関わっているのです。

 

噛み合わせトラブルを見極めるチェックポイント

「もしかして噛み合わせの問題かも?」と思ったら、まずは日常の中にある“サイン”をチェックしてみましょう。

噛み合わせのトラブルは、自覚しにくいケースが多いため、知らず知らずのうちに悪化していることもあります。以下のような症状が見られる場合は、注意が必要です。

【大人によく見られる兆候】
・いつも片側だけで噛んでいる

・食事中に顎が疲れる、痛くなる

・顎がカクカク鳴る、引っかかる感じがある

・朝起きたときに顎がだるい、口が開きづらい

・歯ぎしり・食いしばりを指摘されたことがある

 

【子どもによく見られるサイン】
・食べるのが遅い、よく食べこぼす

・硬いものを嫌がる

・口を開けたまま食べることが多い

・いつも同じ側で噛んでいる

 

これらのサインに複数当てはまる場合、噛み合わせに問題がある可能性があります。
放っておくと、食欲低下だけでなく、歯並びや顎の発育にも影響を及ぼすことがあるため、早めの歯科受診がおすすめです。

 

噛み合わせを整えるための治療・セルフケア

噛み合わせに違和感があるときは、自己判断せず、まずは歯科医院でのチェックを受けることが重要です。

噛み合わせのズレは、放っておくと顎関節症や肩こり、消化不良など、全身の不調に波及することもあります。
早期に対処することで、症状の進行を防ぎ、食事を快適に楽しめるようになります。

【歯科医院での主な対処法】
・かみ合わせの検査(咬合診査、顎の動きの確認)

・マウスピース(スプリント)療法:顎の負担軽減や歯ぎしり防止に有効

・矯正治療:歯並びや咬合のバランスを整える

・被せ物や詰め物の調整:高さや形状を見直すことで咬合改善を図る

矯正

 

【ご家庭でできるセルフケア】
・姿勢を正す(猫背は顎や噛み合わせに悪影響を与えます)

・左右バランスよく噛む意識を持つ

・頬や顎の筋肉をやさしくマッサージしてほぐす

・ストレスケアやリラックス習慣も歯ぎしり予防に効果的です

 

こうした対処を組み合わせることで、噛み合わせの改善とともに、食事の楽しさや生活の質も向上していきます。

 

子どものうちからできる噛み合わせの予防と意識づけ

噛み合わせのトラブルは、子どもの頃からの“習慣”で予防できることがたくさんあります。

子どもは顎や歯の成長が著しい時期。そのため、日常のちょっとしたクセや姿勢が、将来の噛み合わせや歯並びに大きな影響を与えることがあります。

【噛み合わせを乱す主な悪習慣】
・頬杖をつく

・うつ伏せ寝・横向き寝が多い

・指しゃぶりや舌を前に出すクセがある

・口呼吸をしている

・姿勢が悪い(猫背など)

これらのクセは、顎の成長をアンバランスにさせ、噛み合わせのズレを引き起こす要因になります。歯並びを悪くする癖について詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

【予防のためにできること】
・日常生活の中で正しい姿勢・正しいクセを意識する

・よく噛んで食べる習慣をつける

・口を閉じて鼻呼吸を心がける

・定期的に歯科検診を受け、噛み合わせや歯並びのチェックを行う

歯医者での歯科検診

 

特に小児歯科では、成長に合わせた噛み合わせの評価や、必要に応じた“咬合誘導(かみあわせのガイド)”が可能です。
早い段階での対応が、大人になってからのトラブルを防ぐ最良の方法です。

噛み合わせが悪くなると、ただ食べにくくなるだけでなく、食事の量や質にも影響を及ぼし、栄養バランスや健康にもつながっていきます。自分では気づきにくい噛み合わせのトラブルも、日常の中にサインが隠れていることが多く、早めの対処が大切です。

歯科医院での専門的なチェックと治療、そして日常生活でのセルフケアを組み合わせることで、噛み合わせの問題は改善が可能です。また、子どものうちから正しい生活習慣を身につけることも、将来的な予防に大きな効果を発揮します。