【保険適用VS自費診療】歯科治療の違いを歯医者が解説
木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックのマイクロデンタルアシスタントです🍀
歯医者さんに行くとき、「この治療はいくらかかるんだろう?」と誰もが不安になりますよね。日本の歯科医療制度では、多くの基本的な治療が健康保険でカバーされています。
保険診療とは、公的医療保険制度によって費用の大部分が補助される医療サービスのことです。
歯科治療も例外ではなく、国が認めた治療であれば保険が適用されます。
会社員や自営業者の大人の方は、通常、治療費の3割のみを窓口で支払います(残りの7割は保険でカバー)。
本来10,000円の治療→窓口負担は3,000円
本来5,000円の治療→窓口負担は1,500円
75歳以上の方は1割または2割負担(所得により異なる)となります。このブログでは、保険診療で行える歯科治療と自費診療との違いを詳しく解説します。
保険診療と自費診療の違い
保険診療
・使用できる材料に制限あり
・費用が比較的安い
・国が定めた治療のみ
自費診療
・材料の選択肢が豊富
・費用がかかる
・最新治療や審美治療も可能
大切なのは、すべての歯科治療が保険でカバーされるわけではないということです。
保険適用される一般的な歯科治療
歯科治療の中でも、特に一般的で必要性の高い治療は保険適用されています。
・虫歯治療
ただし、前述の通り材料に制限があります。例えば奥歯の被せ物は基本的に銀歯が保険適用となります。
・歯周病治療
歯周病(歯槽膿漏)の治療も保険でカバーされています。
・抜歯
親知らずの抜歯は難易度によって費用が異なりますが、基本的にはすべて保険適用です。
保険適用の治療は、機能回復を目的とした基本的な治療が中心です。
保険適用されない歯科治療
すべての歯科治療が保険でカバーされるわけではありません。特に「医学的に必須ではない」と判断される治療や、高度な材料・技術を用いる治療は保険適用外となります。
・審美歯科治療
見た目を美しくすることを主目的とした治療は、基本的に保険適用外です。
セラミック(オールセラミック、ジルコニアなど)
ラミネートベニア
審美的な前歯の修復
・インプラント治療
インプラントは天然歯に最も近い機能と見た目を実現できますが、1本あたりだいたい30万円〜と高額です。
・矯正歯科治療
歯並びを整える矯正治療も、基本的に保険適用外です。
・ホワイトニング
上記は機能回復ではなく見た目の改善が主目的のため、全額自己負担となります。
ただし、保険適用外の治療だからといって「不必要」というわけではありません。患者さんの生活の質を高めるためには重要な治療も多いのです。
⚠️医療費控除を忘れずに
年間の医療費(歯科を含む)が10万円を超えると、確定申告で「医療費控除」が受けられます。
・家族全員の医療費を合算可能
・通院のための交通費も含められる
・市販薬は対象外(医師の処方薬は対象)
レシートや領収書は必ず保管しておきましょう。
定期検診で大きな治療を防ぐ
大きな治療が必要になる前に問題を見つけることが最も大切です。
初期の虫歯発見→小さな治療で済む(約3,000〜5,000円)
VS
放置した場合→根管治療や被せ物が必要(約15,000〜30,000円)
「痛くなってから」ではなく「予防」の視点で歯科医院を利用することが、実は長期的には最も経済的です。
歯科治療の保険適用について、詳しく解説してきました。ポイントをまとめると、
・日本の歯科医療保険制度は充実しており、基本的な治療の多くが3割負担で受けられる
・虫歯治療、歯周病治療、抜歯、基本的な検査などは保険適用
・審美治療、インプラント、矯正、ホワイトニングなどは基本的に保険適用外
・混合診療、高額療養費制度、医療費控除などを活用すれば費用負担を軽減できる
・定期検診を受けることが長期的には最も経済的
・「保険=低品質」という考えは誤解であり、機能回復という目的においては十分な治療が受けられる
最も大切なのは、治療内容や費用について歯科医師とよく相談し、ご自身に最適な選択をすることです。保険診療と自費診療にはそれぞれメリット・デメリットがあります。目的や予算に合わせて賢く選択しましょう。
また、何より予防が重要です。定期検診を習慣にして、大きな治療が必要になる前に問題を発見することが、お口の健康を守り、結果的に医療費の節約にもつながります。
この記事が皆さんの歯科治療選びのお役に立てば幸いです。健やかな歯と笑顔のために、ぜひ歯科医院を上手に活用してください!
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