高齢者に急増中のオーラルフレイルとは?放置すると危険な口腔機能低下の原因と予防法
こんにちは^^木更津市畑沢南にある歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
最近テレビを見ていると「アイフレイル」のCMをよく見かけます。
目が疲れやすい、まばたきが増えた、夕方見づらい…どれも当てはまるなぁとCM見るたびに思います笑
この「フレイル」という言葉は「加齢により心身が老い衰えた状態」を意味します。
「虚弱」や「老衰」、「脆弱」という意味の英語「Frailty(フレイルティ)」が語源となっていて、高齢者において起こりやすい「Frailty」に対し、正しく介入すれば戻るという意味があることを強調したかったため、「フレイル」という共通した日本語訳にすることを日本老年医学会が2014年に提唱したそうです。
歯科でもフレイルは使われていて、「オーラルフレイル」という言葉をご存知でしょうか?加齢とともに口の機能が低下し、食べることや話すことが困難になる状態を指します。単なる老化現象ではなく、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があります。
今回から数回に分けてオーラルフレイルについて、原因や症状、オーラルフレイルがもたらす体への影響、そして今日からできる予防方法を詳しくお伝えしていきます!
オーラルフレイルの原因
オーラルフレイルは、様々な原因が複合的に影響して起こります。主な原因としては、
歯周病:歯周病は、歯を支えている歯周組織を破壊し、歯が抜けやすくなるだけでなく、口腔機能の低下にもつながります。
加齢:年齢とともに、唾液の分泌量が減ったり、筋肉が衰えたりすることで、口腔機能が低下します。
栄養不足:特にタンパク質やビタミン不足は、口腔機能の低下を加速させます。
病気:糖尿病、脳血管疾患など、様々な病気もオーラルフレイルのリスクを高めます。
寝たきり:寝たきりの状態は、口腔ケアが不十分になりがちです。口腔内の乾燥や細菌の繁殖を招き、歯周病や口内炎などの口腔疾患を引き起こしやすくなります。
口腔ケアの不足:歯磨きや舌の清掃などの口腔ケアが不十分な場合、歯垢や歯石が蓄積し、歯周病や口臭の原因となります。また、入れ歯も正しく清掃しないと、口腔内に細菌が繁殖し、感染症のリスクが高まります。
オーラルフレイルの症状
最も注目すべき初期症状には、食事中の「食べこぼし」、飲み物での「むせ」、「硬いものが食べづらい」といった変化があります。これらの症状は、多くの方が「年のせい」と見過ごしがちですが、実は重要な警告サインなのです。
他にも以下のような症状が現れることがあります。
食べ物が噛みにくい:歯が抜けたり、歯周病が進行したりすることで、硬いものが噛めなくなります。
飲み込みづらい:舌の動きが悪くなったり、唾液が少なくなったりすることで、飲み込むのが困難になります。
口の中が乾く:唾液の分泌量が減ることで、口の中が乾燥し、味覚が鈍くなります。
体重減少:食べることができなくなることで、体重が減少し、栄養不足に陥る可能性があります。
オーラルフレイルが及ぼす深刻な影響とは
オーラルフレイルは、単に食事が楽しめないだけでなく、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
誤嚥性肺炎:食べ物が気管に入ってしまうことで、肺炎を起こすリスクが高まります。
低栄養:栄養不足により、免疫力が低下し、様々な病気にかかりやすくなります。
QOLの低下:食事を楽しめなくなることで、生活の質が低下します。
さらに深刻なのは、全身への影響です。十分な栄養が摂取できないことで、筋力の低下や免疫力の減少が起こり、転倒リスクの増加や感染症への抵抗力低下につながります。また、会話の減少によるコミュニケーション障害は、社会的な孤立や認知機能の低下リスクを高めます。
実践できる!オーラルフレイル予防の具体策
オーラルフレイルは、適切な予防を行うことで、進行を遅らせたり、重症化を防ぐことができます。
1. 口腔ケアを徹底しよう
毎日の歯磨き:1日2回以上、歯ブラシと歯間ブラシを使って丁寧に歯磨きを行いましょう。歯と歯の間や歯と歯肉の境目も忘れずに清掃することが大切です。
舌の清掃:舌苔をこまめに取り除くことで、口の中の清潔を保ち、口臭予防にもつながります。
定期的な歯科検診:半年に一度は歯科医院で検診を受け、歯周病や虫歯の早期発見・早期治療を行いましょう。
2. 栄養バランスのよい食事を心がけよう
タンパク質:肉、魚、大豆製品など、タンパク質をバランスよく摂取することで、口腔内の組織の再生を促します。
ビタミン・ミネラル: 野菜、果物、海藻類など、ビタミンやミネラルを豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。
食物繊維: 食物繊維は、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があります。
硬い食品:固い食品を噛むことで、顎の筋肉を鍛え、咀嚼機能の低下を防ぎます。
3. 運動を習慣化しよう
全身運動:ウォーキングや軽い運動を習慣にすることで、全身の血行が良くなり、口腔内の環境も改善されます。
口腔体操:口を大きく開けたり、舌を動かしたりする口腔体操は、口腔機能の維持・向上に効果的です。
4. 定期的な歯科検診を受けよう
歯科医師や歯科衛生士に、歯の状態や口腔ケアの方法について相談しましょう。
歯周病の治療:歯周病が進行している場合は、適切な治療を受けることが大切です。
入れ歯の調整:入れ歯が合わない場合は、歯科医師に相談して調整してもらいましょう。
5. 乾燥に注意しよう
こまめな水分補給:口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなります。こまめに水を飲み、口腔内を潤しましょう。
加湿器の使用:空気が乾燥する季節は、加湿器を使用することで、口腔内の乾燥を防ぎます。
6. 医師や歯科医師に相談しよう
気になる症状がある場合:口腔内の違和感や痛みなど、気になる症状がある場合は、早めに医師や歯科医師に相談しましょう。
これらの予防策を日常生活に取り入れることで、健康な口腔状態を維持し、いつまでも美味しく食事を楽しむことができます。
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お口の健康は、全身の健康につながります。 ぜひ、この機会に口腔ケアを見直してみませんか?次回は、いつでもどこでも簡単にできる、お口の体操をご紹介しますのでお楽しみに!
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