トップアスリートと歯科🦷ジュニアアスリートを持つパパとママへのまじめな話！！
ー あなたはお子さん何をしてあげられますか？ ー
こんにちは🍀木更津市にある歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
今日はちょっとまじめな話をさせて下さい。
昨年のパリオリンピックは日本人メダルラッシュでとても盛り上がりましたね。
何度歓喜の雄たけびをあげたことでしょう。そして来年2026年はイタリア冬季オリンピックの年となります。
今まで、日本人はダメだ〜向かない〜と思われていた種目で活躍が見られたり、日本のお家芸でしょと思われる種目で残念な結果に終わったりと、スポーツの世界は浮き沈みが激しい厳しい世界です。
しかしひたむきに競技に打ち込む選手の姿勢は応援する者の心を震わせ、スポーツの力を再認識することとなります。
そんなアスリートにとって歯はとても重要な役割を果たしているという話、聞いた事はありませんか？
日本のトップアスリートの虎の穴と呼ばれる場所は東京都北区西が丘にあります。
『味の素ナショナルトレーニングセンター』です。ここは、競技別の専用練習場があり、強化選手の合宿や長期的な強化育成の場となっています。
また『国立スポーツ科学センター』も併設され、科学的、医学的なバックアップも行っています。怪我などの対応のみならず、身体の科学的データの収集、解析、選手へのフィードバックも行っています。
もちろん、歯科検診ができる設備や歯科医師もいるようですよ。
この様なトップアスリートが集う場所に歯科医師がいるというのは、パフォーマンスに歯は少なからずも影響を及ぼすと考えても良いかと思います。
激しく打ち合うボクシングや人と組み合うレスリングなどは、口腔内を守るという観点からマウスピース装着は必須となります。これらは歯科にて本人に合わせて通常は作られます。
しかし一見、歯科とは何ら関係のないような種目においても選手のパフォーマンスを歯は支えているのです。
人は力を出す時、無意識に食いしばったり、食いしばりながら筋肉のバランスをとったりします。歯並びやかみ合わせが悪い、虫歯があるといった場合、顎の噛みしめる力に均一性が失われたり、偏りができます。これは顎の筋肉のバランスが崩れる原因となり、身体の重心もズレてしまいます。精度の高い身体の使い方をする選手にとってこれは致命傷となります。ですから、これからもっと上を目指して行こうとするアスリート、またトップアスリートを目指すジュニアを持つ親御さんは、是非歯の健康に意識を向けてもらいたいと思います。虫歯の治療を完了するというのは当然必要な事です。
また審美的な意味合いではなく、歯列矯正も重要になってきます。きちんと食いしばれること、均等に力を伝えることができる歯列である必要があります。
虫歯を治して、歯列矯正すれば良いのね、わかった、わかった！
という様に簡単な話ではないところがアスリートの歯科治療の難しいところです。
以前、既に引退されたフィギュアスケート選手が、歯列矯正を希望されました。本来、歯列矯正は早い子は小学校中、高学年あたりで始めます。私は、その選手が引退するまで歯列矯正を全くされてこなかった事を不思議に思いたずねてみたのです。
その答えは驚くべきものでした。
その選手も見た目や力を入れる時のバランスを考慮して、中学生の途中で歯列矯正をはじめたそうです。そうすると、ジャンプが全く跳べなくなってしまったそうです。このままでは選手としてやっていけないという事で歯列矯正を中止し、元通りのパフォーマンスに戻ったとのことです。
この元選手はながらく、歪みのあるバランスで技術を定着させてしまったので、正しい身体の位置ではパフォーマンスを発揮できなかったと思われます。
一時の不調は我慢して、正しいバランスを持って技術を習得し直したら、どの様な選手になっていたでしょうか。
女性に限らず、男性のトップアスリートの多くも歯列矯正をおこなっています。
ただ、先ほどの例にもあった通り着手するタイミングに難しさがあります。また忙しい選手生活の中で、矯正治療にかかる時間をどの様に捻出しようかという悩みも出てきます。
ジュニアアスリートの場合、それらの判断は親御さんに委ねられます。種目、レベル、年齢により異なり、同じ答えが出ることはありません。
親としては頑張る子供に最適な判断をしたいと願います。
歯科矯正の技術が優れているだけではなく、アスリートであることを考慮できること、親御さんや選手であるお子さんとディスカッションできること、そんな歯科医師と一緒に治療をすすめていく事が大切です。大切なお子さんの為にしっかり情報収集をして下さいね。
アスリートの歯科治療で困った事があれば、いつでも当院にご相談下さい。元アスリートスタッフもいますよ！！ｗ