【市原市-根管治療症例】抗菌性のあるバイオセラミックセメントを使った根管治療
こんにちは🦷マイクロスコープやラバーダムを使った成功率の高い根管治療を行なっている歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニックです🍀
当院は、県内外の様々な地域から根管治療を受けに患者さんが来院されていますが、今回は市原市から来院された患者さんの根管治療の症例をご紹介します。
市原市は千葉県の真ん中に位置し、県内No.1の面積を持ちます。個人的には、祖父のお墓が市原市にあるのでお墓参りやお買い物でよく訪れます。市原市といえば、レトロな小湊鉄道が有名ですよね🛤
このブログを書くにあたって市原市について調べてみると、なんと約77万年前の地磁気逆転現象が世界中で最もよく観察できる場所として、市原市の養老川流域田淵の地層(チバニアン)が国際基準となっているそうです!そんな価値のある場所が近くにあるなんて驚きです🫢
さて本題に戻ります。市原市にお住まいの患者さんは、根管治療をしてしっかりと治したいという想いから、当院のホームページをご覧になり、来院してくださいました。
【術前】
【術後】
治療内容:感染根管治療(再根管治療)
治療回数:1回
費用:¥150,000(税別) ※代表的な治療費ですので患者さんの状況により変わります
治療によるリスク:再治療のため歯が薄くなっており、治療中の歯で硬いものを食べると歯が割れるリスクがあります。治療中に根の先を触ることで痛みが数日続くことがあったり、根の先の膿の袋が再発する可能性もあります。根管治療で治癒しなかった場合、外科的歯内療法や抜歯に至ることがあります。
一度根管治療をされている歯の再治療を行いました。根管治療は、初めての根管治療「抜髄(ばつずい)」と再根管治療「感染根管治療」に分けられます。感染根管治療は抜髄に比べて成功率は下がります。
被せ物を外して、詰められていたお薬や感染を取り除き、根管内を徹底的に洗浄します。その後、バイオセラミックセメント(MTAセメント)という、抗菌性があって体との相性も良いお薬と天然ゴムでできたガッタパーチャを合わせて根っこの先までしっかり詰めました。このバイオセラミックセメントは保険診療では使えないお薬です。保険診療で行う根管治療ではガッタパーチャを主体で使うことがほとんどです。
ガッタパーチャ↓
当院で行なっているバイオセラミックセメントとガッタパーチャを使った根管治療の様子はこちらの動画をご覧ください!
根管治療では、根管内の感染源(細菌)を取り除くこと、新たに根管内に侵入させないことが重要となりますが、バイオセラミックセメントはセメント自体に接着性があることや固まる時に膨張するため封鎖性に優れています。また、バイオセラミックセメントに含まれるカルシウムが骨を再生させる特徴があります。
根管の感染が進んで根の先端が溶けてしまった場合や何度も治療され根管が大きく破壊されてしまっている場合、歯に穴が空いてしまっている場合(パーフォレーション)などは従来のガッタパーチャでは治すことが出来ずに歯を抜くという選択をせざるを得ませんでしたが、バイオセラミックセメント(MTAセメント)ではこのような歯も残せる可能性が飛躍的に高まりました。
当院では、バイオセラミックセメントを使った成功率の高い根管治療を行なっています。他の歯医者で抜歯と言われてしまった方も大切な歯を残せるかもしれません。ご自身の歯を1本でも多く残したいという方は一度当院へご相談ください。