患者様からの「まだ治療しないの?」「とりあえず治してほしい」に対する当院の考え
こんにちは、陽光台ファミリー歯科クリニックです⭐️
ここ何日か、季節の変わり目特有の強い風が吹いていますね。今ブログを書いている窓の外でも風の音がしています🌪冷たい風が出勤・退勤時にとても辛いですが、春が近づいているかと思うとワクワクしてきます🌸
さて本日のブログでは、当院にご来院されている患者様からの治療に関する質問に対して、当院の考えや想いをお伝えできればと思いますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。
「まだ治療しないの?」
歯のお掃除をした患者様に、次回もお掃除をする旨をお伝えすると「またお掃除!?」「いつになったら治療するの!?」という言葉をいただきます。例えば、初診時に虫歯が見つかった場合、多くの方が今すぐに治療したいと思いますよね。ですが、虫歯ができてしまった=虫歯ができる原因があるわけで、その原因とは患者様ご自身のセルフケアが不十分であるということです。この原因を患者様にお伝えせず虫歯を治療しても、原因がなくなっていないわけですからまた、虫歯ができます。また、磨き残しにより歯茎が腫れている状態で治療に入っても、出血してしまって治療を中断せざるを得ません。まずはご自身のお口の清掃状態を把握していただき、しっかりとセルフケアできるようになってから治療を行います。
親御さんからの「子供の虫歯いつになったら治療してくれるの!?」
歯科医院に対して苦手意識を持っているお子様に対して当院では、時間をかけて治療の練習をしていきます。まずは診療チェアに座るところから、イスを倒して歯磨きをしてみる、機械を使って歯磨きをする、お口にお水を貯めてバキュームで吸うなど何ヶ月も練習を重ねて、お子様が自分で口を開けて一人で治療ができるようになってから虫歯の治療をします。
治療の練習をしていると、親御さんから「まだ治療してくれないんですか?」という質問をいただくことがあります。お子様を押さえつけて治療することは可能ではありますが、治療器具でお口の中や周りを傷つけてしまうこと、お子様が歯科医院に対して今よりもっと恐怖心を抱き今後親御さんが歯科医院に連れてくるのが大変になること、今までできていた歯のお掃除もできなくなるなど様々なリスクを十分ご理解ください。
「とりあえず治してほしい」
初診で来られた方や定期的にメンテナンスに通われていない方に多いのが「詰め物や被せ物が取れてしまったので、とりあえず治療してほしい」「歯が欠けてしまったのでとりあえずそこだけ治してほしい」というご希望です。詰め物や被せ物が取れてしまったり、歯が欠けてしまうのには必ず原因があります。その原因を取り除かないで、とりあえず取れたものを止め直す、欠けた箇所だけ治療をしてもほとんどのケースで再度治療が必要となります。これは根本的な解決にはならず、患者様のためになりません。
上記全てに共通するのが「その場しのぎの治療」ということです。とりあえずで行うその場しのぎの治療をしても、必ず数年後にほぼ全て再治療になります。
ホームページにも記載していますが、当院は「10年後、20年後のお口の健康を守れる歯科医院」を目指しています。そのため、長期的に考えて患者様のためにならないその場しのぎの治療は行いませんのでご理解いただければと思います。
また初診時は、カウンセリング・検査・治療説明がメインとなり、治療は次回以降となります。初診の方は、まずはこちらのページをお読みいただくようお願いいたします。