第1回 マイクロリトラクション症例検討会で講演
こんにちは。陽光台ファミリー歯科クリニック🍀の院長の渡辺泰平です。
講演の準備や新しいスタッフの研修などでバタバタしており、なかなかブログが更新できなくてすいませんでした。
ブログを書けていない間に季節は進み、街路樹の木々🍁は色づき、だいぶ寒くなってきました。私は暑いのはぜんぜんOKですが、寒いのは大嫌い😢なので、朝起きるのが一苦労です。
そんな朝にお散歩していたら雲海?発見したので📸
こんな身近なところで見えるとはラッキーでした。
さて、2022年11月20日に第1回 マイクロリトラクション症例検討会で講演してきました。
マイクロリトラクションを知っている歯科医師、衛生士の方もほとんどおられないと思いますが、、、
それもそのはずで、2020年に歯科衛生士の清水さんが発案したSRP(歯周病治療)の術式です。
できたてほやほやです(笑)
専門誌や学会誌などで発表され、日本だけでなく世界的にも反響のある方法です。当院は縁があり発表前からこの術式を取り入れて、診療を行っているので、今回は歯科医師の立場としてマイクロリトラクション法及びNSNAP(Non-Surgical New Attachment Procedure)についてのエビデンス及び背景、実際の症例などを講演してきました。
今の時代は便利で、ZOOMを利用して日本中だけでなくアメリカからも講演に参加されていました。
少しマイクロリトラクション法及びNSNAPを解説すると、
マイクロスコープ下でペーパーポイントにて歯周ポケット拡幅を行い、根面の可視化をはかり起炎物質をダイヤモンドコーティングのエンドチップ、スムースチップを用いてLow Powerにて除去する方法と定義してます。
歯科衛生士のマイクロスコープを使用した処置の歴史は浅く、以下のようです。
2011 Ribeiroら MINST(Minimally Invasive Non-Surgical Technique)
2019 Nibali Lら M-MINST (Modified Minimally Invasive Non-Surgical Technique)
2020 清水 マイクロリトラクション法
NSNAP(Non-Surgical New Attachment Procedure)
衛生士のマイクロスコープを使用したSRP(MINST)とマイクロスコープを使用した歯周外科手術(MIST)の治療結果について比較した論文などは発表されており、
結論は
MINSTとMISTと比較した結果、両者に有意差はなく、ともに良好な結果を得られた。
Fernanda V Ribeiro , et al. Clinical and patient-centered outcomes after minimally invasive non-surgical or surgical approaches for the treatment of intrabony defects: a randomized clinical trial Randomized Controlled Trial J Periodontol.2011 Sep;82(9):1256-66
患者さんの立場から考えると従来は歯周外科治療を行うことしか選択肢がなかったものが、この術式の登場で衛生士さんの数回の処置で手術と同等の結果が期待できるようになりました。
デメリットとしては、治療する歯科衛生士がマイクロスコープを使用できないといけないことです。多くの歯科医院にマイクロスコープが導入されている訳ではなく、導入されていても歯科衛生士が使用できる環境にないことも多くあります。また歯科衛生士がマイクロスコープを使用することがまだ一般的になっていないのも問題です。
ただ、あと数年後には歯科衛生士がマイクロスコープを使用することが当たり前な時代がくることを期待して、この写真で講演を閉めさせていただきました。
当院では各診療台にマイクロスコープを完備し、衛生士がマイクロスコープを使用することができる環境にあります。マイクロスコープを使用した歯周病治療をご希望の方はぜひ、一度当院までご相談ください。
では次回のブログもお楽しみに!
なお、当院での根管治療について知りたい方はこちらへ。
【陽光台ファミリー歯科クリニック】
当院は木更津市、君津駅が最寄りの歯科医院です。木更津市はもちろんのこと、近郊の君津市、富津市、袖ヶ浦市だけでなく、市原市、南房総市、鴨川市、館山市、東京、神奈川、アメリカ、オーストラリアなど幅広い地域の方々が当院に根管治療を受けにご来院いただいております。
根管治療でお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください。
他の医療機関からの根管治療のご紹介・ご依頼もお受けしております。