ムーミン・トロールとキシリトールの旅
20歳以上の9割以上がむし歯の罹患経験があると言われる日本。むし歯をやっつけられると聞いたら信じますか?
こんにちは🍀木更津市にある歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
先日、知人がフィンランドに旅行に行きました。ヘルシンキの空港の様子を度々ラインで送ってきてくれました。空港のいたるところにムーミン一家。ムーミン好きの私に、お土産、どのぬいぐるみが良い?と連絡をくれたのです。オーダーはもちろん、ムーミン・トロール。友人はムーミン共々無事に日本に帰国。ムーミン様は今、私の部屋にお住まいになっています😁
当院の玄関もムーミン達でお出迎えしています。お気づきになっていましたか?
友人が旅した北欧のフィンランドはサンタクロースとムーミンとキシリトールの国。最近はサウナ好きからも熱視線の国ですね。
フィンランドでは国民の9割が日常的にキシリトールを摂取していると言われています。ガム噛む習慣のない方でもキシリトールという言葉は聞いた事がありますよね。日本では、キシリトールガムという品名で有名かもしれません。ですからキシリトールはガムだと思い込んでいる方もいるようです。
皆さんは、キシリトールって何か知っていますか?キシリトールは白樺や樫の木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られた糖アルコールの一種なのです。イチゴやカリフラワー、ラズベリー、ホウレンソウなどにも含まれています。キシリトールは砂糖と同じように甘さを感じますが、カロリーは砂糖の4分の3ほどで、す〜とした。清涼感があります。
では、フィンランドがどうしてキシリトールで有名になったのでしょう。長年、私はフィンランドにキシリトールの木が群生していると思い込んでいました。
真実は違ったようですね😅
糖アルコールの一種のキシリトールにいち早く着目したのが、フィンランドのカウコ・マキネン教授でした。
教授はキシリトールを歯の健康に役立てる研究を行っていました。1975年、その研究成果を発表すると、教授の名前と共に世界中にキシリトールが知られるようになったのです。教授がキシリトール研究の第一人者であった為、フィンランドとキシリトールが結びついたというのが真相のようです。また、フィンランドが国をあげて歯の健康にキシリトールを活用している事例も後おしとなったのでしょう。
では、どうしてキシリトールが歯の健康に良いのでしょう?
理由までは聞いたことがない?
キシリトールはむし歯菌の栄養源であるショ糖と同じ様に甘さを感じる事ができます。(ショ糖より甘さは若干弱めですが)その為、むし歯菌は「やった〜好物だ」と思い、キシリトールを取り込もうとしますがショ糖と違って分解できず、結果的に糖代謝系の酵素を阻害した事になってしまうのです。キシリトールは、むし歯菌の一部を消耗させてしまうのです。また酸産生の原料にもなれないので歯垢の形成の抑制効果もあるようです。
またキシリトールはカルシウムと結合することにより、歯の修復(再石灰化)効果も期待できるとも聞きます。
キシリトールは、日本では平成9年(1997年)食品添加物として認可されました。
1983年には世界保健機関や国連食糧農業機関で安全性が認められています。
キシリトールは偉大だったんですね!!
キシリトールの摂取は、むし歯予防の効果があると言われています。しかし万能ではありません。ブラッシングなど口腔衛生を保つ習慣と共に、楽しく効果的に使うというのが、正しい使い方ですね。
当院ではキシリトールを高濃度で配合している歯みがき粉も扱っています。
遠慮なくお尋ね下さい。
私も一度、キシリトールの国を旅行したくなりました。🧳