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小児歯科

【小児歯科医院が解説】子どもの歯ぎしり、様子見で本当に大丈夫?

木更津市で小児歯科なら陽光台ファミリー歯科クリニックへ🍀

お子さんが寝ているとき、「ギリギリ」「ガリガリ」と歯ぎしりの音がして驚いた経験はありませんか?これは意外と多くの保護者が経験することで、小児歯科でもよく寄せられる相談のひとつです。

ただし、「歯ぎしり=すぐに異常」というわけではありません。成長過程の一部として見られることもありますし、噛み合わせの調整を無意識にしている場合もあります。しかし、放置することで問題につながるケースもあるため、注意深く見守ることが大切です。

 

歯ぎしりの原因:成長の一環?それとも問題?

子どもの歯ぎしりには、「成長の一環」として自然に起こるものと、注意が必要なものがあります。

まずよくあるのが、噛み合わせの調整による歯ぎしりです。
乳歯が生え揃う時期や、永久歯への生え変わりのタイミングで、上下の歯をすり合わせて自然に噛み合わせを調整する動きが見られます。これは成長の一部としてよくある現象です。

一方で、ストレスや環境の変化も大きな原因のひとつです。
保育園・幼稚園への入園、引っ越し、家族の変化などによる不安が、無意識のうちに歯ぎしりとして現れることがあります。

また、日中の習慣や癖も見逃せません。
口呼吸、猫背、頬杖などの姿勢の乱れは、顎のバランスを崩し、結果として夜間の歯ぎしりを引き起こすことがあります。

悪い姿勢

乳歯期の歯ぎしりは自然に治まることもありますが、長引く場合や永久歯に影響が出るような強い力を伴う場合は、早めの受診をおすすめします。

 

放っておくと起こるリスクとは

子どもの歯ぎしりは一時的なものも多いですが、放置すると思わぬトラブルを招くことがあります。

まず心配されるのが、歯のすり減りです。
強い歯ぎしりを続けていると、乳歯の表面が削れ、エナメル質が薄くなってしまいます。これにより知覚過敏やむし歯のリスクが高まることがあります。

歯の構造

次に、顎の発達への影響も見逃せません。
成長期の顎はまだ柔らかく繊細です。歯ぎしりによる過度な力が長期間かかると、顎関節の発育に悪影響を与えたり、痛みや開けづらさ(顎関節症)につながるケースもあります。

さらに、歯ぎしりによる睡眠の質の低下も問題です。
無意識に強く噛みしめることで脳が覚醒しやすくなり、ぐっすり眠れない→日中の集中力低下やイライラにつながるという悪循環を引き起こすこともあります。

そして見逃せないのが、歯並びへの影響です。
歯ぎしりによって歯に偏った力が加わり、成長途中の歯列がずれてしまうリスクもあるため、矯正が必要になるケースも少なくありません。

子供歯並び

このように、軽く見られがちな歯ぎしりでも、「ただの癖」とは言い切れないリスクがあることを覚えておきましょう。

 

歯ぎしりへの対処法と予防策

子どもの歯ぎしりに気づいたとき、まず大切なのは「様子を見るべきか、対処すべきか」の見極めです。軽度で一時的な歯ぎしりであれば、経過観察でも問題ないことが多いですが、いくつかの対策を並行して行うことで、症状の悪化を防ぐことができます。

▼家庭でできる対処法・予防策
・ストレスをためない環境づくり
日中の活動のバランスを見直したり、就寝前にリラックスできる時間を確保してあげることで、心理的な要因による歯ぎしりの軽減が期待できます。

外で遊ぶ子供

・生活習慣の見直し
猫背、頬杖、うつ伏せ寝、口呼吸などは、噛み合わせに悪影響を与える可能性があります。正しい姿勢や睡眠環境の改善も予防の一環になります。

・歯や顎の状態を観察する
歯がすり減っていないか、口を開けづらそうにしていないか、日中も食いしばっていないかなど、日々の変化を注意深く観察しましょう。

▼歯科医院での対処法
・噛み合わせのチェック
小児歯科では成長段階に合わせた噛み合わせの確認が可能です。必要に応じて矯正や経過観察の提案がなされます。

歯医者での歯科検診

・マウスピースの装着(必要な場合のみ)
強い歯ぎしりで歯の摩耗が進んでいる場合、就寝時にソフトタイプのマウスピースを使うことがあります。ただし、発育途中の子どもには適応が限られるため、専門的な判断が必要です。

子どもの歯ぎしりは「成長の一部」であることもありますが、生活習慣と環境を整えることが予防の第一歩です。心配な点がある場合は、早めに歯科医院で相談してみましょう。

 

歯科医院に相談すべきタイミングとチェックポイント

子どもの歯ぎしりを見守る中で、「これは受診すべき?」と迷う保護者の方も多いでしょう。
以下のような兆候が見られる場合は、歯科医院への相談をおすすめします。

▼受診の目安
・歯のすり減りが目立つ、欠けている
歯の表面が平らになっていたり、エナメル質が薄くなっている場合は要注意です。放置するとむし歯や知覚過敏の原因になります。

・顎の痛みや、口を開けづらそうにしている
顎関節に過剰な負担がかかっている可能性があります。顎関節症に発展する前に専門的な評価が必要です。

・睡眠の質が悪く、日中の集中力が低下している
歯ぎしりが原因で眠りが浅くなっているケースも。子どもの成長や情緒にも関係するため、早めの対応が重要です。

・歯並びが気になる、歯が傾いてきたように見える
歯ぎしりによって偏った力が加わると、歯の位置や噛み合わせが変化することがあります。矯正の必要性も含めて診てもらいましょう。

▼日常でのチェックポイント
・毎晩歯ぎしりの音がするか

・歯ぎしりが長期間(数ヶ月以上)続いているか

・朝起きたときに顎を気にする様子があるか

・日中も歯を食いしばっている様子があるか

これらの項目に心当たりがある場合は、一度小児歯科での診察を受けることをおすすめします。早めの相談が、将来の大きなトラブル予防につながります。

 

子どもの歯ぎしり、放っておかずにやさしく見守って

子どもの歯ぎしりは、成長の一部として自然に起こることもありますが、原因や症状によっては注意が必要なサインです。
噛み合わせの調整やストレスなど、さまざまな要因が関係しており、放置すると歯の摩耗、顎関節への負担、歯並びの乱れ、睡眠の質の低下といった問題につながることがあります。

日常生活の中でできる予防策としては、正しい姿勢や生活リズムの見直し、ストレスケアなどが効果的です。さらに、歯ぎしりが続く場合や、歯や顎に明らかな異常が見られる場合は、早めに歯科医院でチェックすることが大切です。

お子さんの健やかな口腔発達を守るためにも、「成長の一部かも…」「様子を見ても大丈夫かな?」と迷ったら、一度、当院へご相談ください。小さなサインに気づくことが、大きなトラブルを防ぐ第一歩になります。

当院は海の中をイメージした小児専用の診療室があり、小さなお子さんや歯医者が苦手なお子さんも楽しく通える歯医者さんです。お気軽にご来院ください🐠

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