ネタバレ注意!!火鼠の皮衣、薬屋のひとりごとと竹取物語 日常に潜む石綿の危険
古典の旅への誘い
こんにちは🍀木更津市の歯医者、陽光台ファミリー歯科クリニック🍀です。
テレビアニメ「薬屋のひとりごと」第2期がエンディングを迎えましたね!今から続編が楽しみです!
原作小説は2025年5月30日に16巻が発売され、漫画サンデーGX版は2025年5月19日に第20巻が発売されました。ビッグガンガン版第16巻は10月〜11月に発売予定らしいです。ひたすら楽しみですね。
さらにUSJで「薬屋のひとりごと」ミステリー・ウォーク 謎の薬を調査せよ
が期間限定で開催とか。娘に「USJのイベントに『薬屋のひとりごと』があるよ!行こーよ! 壬氏様からしおりがもらえるってよー!」なんてお誘いが、、、(絶対、何か他のものを狙っているな?だいたい、出かける暇とお金ないだろ〜)
「USJの壬氏様がかっこいいとは限らないじゃない。期待外れだったら立ち直れないから嫌だ!」と私。すると何時間後、LINEが、、「USJの壬氏様結構かっこいいよ!」映像付きで。(絶対何か企んでいるだろう!)
だいたい、こんな暑い夏のお出かけは私には無理〜!壬氏様にたどり着く前にバッタリいくことが容易に想像出来ます!
ここからはネタバレになるけれど、
「薬屋のひとりごと」の原作小説を読み返していると、第5巻で火鼠の皮衣の話が出てきます。火をつけても燃えない衣の話です。最近、私は高校生の頃習った古文や漢文の作品を読み返しています。丁度、竹取物語を読んでいて、ここに火鼠の皮衣の話が出てくるのです。「薬屋のひとりごと」の原作小説のこの部分は竹取物語からインスピレーションを得たのだろうかとニヤニヤ想像しています。竹取物語ではかぐや姫がいけ好かない求婚者に無理難題を押し付けて、結婚を断わろうとします。「火鼠の皮衣」は、中国の南方の火山に住む伝説上の生き物「火鼠」の毛皮で出来ていて、火で焼けない衣のことを言います。
火浣布(かかんぷ)と呼ばれ、火にくべても燃えない布です。竹取物語でかぐや姫が求婚者の一人、阿倍右大臣に求婚の条件として要求した品なのです。
これは今で言う石綿(アスベスト)の事であろうかと思います。年齢によっては耳馴染みがないかも知れませんが、以前は建築用材として広く使われていました。保温断熱の目的で壁や天井に石綿を吹き付ける作業が行われていたのです。
他にスレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、保温材にも使用されていました。アスベストの危険性が認識された後、日本では2006年に製造・使用が原則禁止されたのです。アスベストは不動産オタクの私とて、最近では滅多にお目にかかれるものではありませんが、古い建築物では今でもいくらか存在するのは確かです。私の様な素人では普通、通常のモルタルとアスベスト含有のものかは一目では区別できません。知らずに住んでいる場合も否定できません。古い建築物は含有の可能性あるので用心が必要となります。
また、ご来院頂くみなさんには直接関係はしませんが、歯科医療の分野でもアスベストは存在しました。歯科技工においては、鋳造時に使用するアスベストライナーなどアスベストを含有する製品等が使用されていた時代がありました。(詰め物側ではありません!ご安心を)現在では、そのほとんどがセラミック製に置き換わっていると聞きます。
アスベストの繊維を吸い込むと、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があるとのことです。
アスベストによる健康被害の怖さは、アスベストを扱ってから長い年月を経てから症状が出てくる点です。中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いとされてい ます。今でもアスベストの危険は消え去ったわけではないのです。
※気になる方は「千葉県アスベスト問題対策会議(事務局:環境生活部大気保全課)」に資料があります。
「薬屋のひとりごと」テレビアニメ版の2期最終回では子翠と思われる女性が「玉藻」と名乗っていました。これは「玉藻前物語」が頭をかすめたのでしょうか?九尾の狐が傾国の美女に化け、死しても那須野の殺生石となった話と同じ名前です。能や歌舞伎の題材にもなっています。(玉藻ちゃんは海を渡って東に行くと言っていましたがw)
栃木県大田原市に「玉藻稲荷神社」があります。蝉に化けた九尾の狐こと玉藻がここで弓矢で射抜かれたとされる地です。ここも一度行ってみたいですね。
高校生の頃は嫌々受けていた古文の授業なのですが、この年になると昔とは別な楽しみを見つけます。今の高校生のみなさんも受験とは少し違ったアプローチで取り組んで見ると勉強が楽しくなるかもしれませんね!
この夏は親子で古典の旅も面白いかも!